重要な経済指標の一つに直接投資があり、対外直接投資と対内投資に分類されます。
対外投資は韓国からアジアや先進国など外国への投資で、だいたいサムスンの工場を建てるなどが多い。
対内投資は先進国の企業が韓国に進出することで、ユニクロの韓国進出などの形をとっている。
韓国は対外投資が増加しているが対内投資が減少し、平たく言えばお金が韓国から出て行っている。
韓国の2019年対外直接投資は5年連続過去最高と絶好調で、韓国企業が世界に進出している。
ソニーや日産が世界に飛躍した80年代から90年代の日本を連想させるが、その後日本はどうなっただろうか?
主要企業が海外進出し工場がアジアに移転し、日本は失業と不況の嵐が吹き荒れました。
海外進出した企業は外国で売り上げを挙げて経常黒字を稼ぎ、毎年10兆円以上も黒字を積み重ねている。
日本は世界最大の黒字国なのだが経済は縮小し国は貧乏になるばかり、これが平成の30年でした。
そしてこれから韓国も日本と同様の道を辿り衰退します。
外国で稼いでも国は豊かにならない
韓国の2019年の対外直接投資は21%増の618億5,000万ドルと、5年連続で過去最高を更新した。
2014年には約286憶ドルだったので5年間で2倍以上の増加になり、それだけ韓国企業が外国に投資した。
対外直接投資は国内産業の空洞化につながるので、日本を除いて積極的に促進する国は少ない。
外国からの直接投資はGDP比で日本3%、イギリス約45%、アメリカ約14%などとなっている。
これが意味するのは企業が外国に投資するほどその国は貧乏になり、外国から投資を受けるほど豊かになる。
例えば中国の「奇跡の30年」の原動力は外国からの直接投資で、自動車や半導体や重工業やハイテクなど、何でもタダで手に入りました。
日本は投資する側の国なので、これらの技術をお金を払って中国に「差し上げていた」事になる。
韓国は今まさに日本と同じ間違いをおかそうとしており、中国やアジアに無償で技術と資本を差し出している。
対外投資が増えると見返りとして外国工場等での利益が経常黒字になり、表面上とても儲かる。
日本は毎年20兆円も経常黒字を稼いでいるが、稼いだ大半はアメリカや中国で再投資され日本に戻ってきません。
仮に外国で稼いだ金が日本に戻ってきたら1ドル70円などの超円高になるので、日本に送金できません。
こんな風に対外投資で儲かるのは必ず「投資を受けた国」のほうで、投資した方の国はどんどん貧しくなります。