2020年はコロナ流行で外出できない人がゲームをやり、ゲーム業界は大いに儲かりました。
特に目立ったのはソニーと任天堂で、時間がたっぷりあったのでゲーム専用機とソフトが売れました。
スマホゲームは短時間で遊ぶ需要が多いからか、時間が余り過ぎるとあまりやらないもののようです。
ソニーは2020年3月期のゲーム部門が売上高約1兆9776億円で、前年比14.4%減と意外にもマイナスだった。
だがこれは世界でコロナが流行する前の3月までで、主力商品のPS4は秋にモデルチェンジを控えて末期だった。
PS4ゲームソフトはファイナルファンタジーなど好調に売れていて、20年秋にはPS5の予約が開始された。
予約開始から申し込みが多すぎて、予約できかった人が転売屋から購入したりしている。
最近ネット存在感を増す転売屋だが、PS4は定価5万円を30万円から50万円で売っている場合があるという。
ほぼ同時期にマイクロソフトの新型XBOXも発売されるのが決まり、価格も同じ約5万円と発表されました。
PS5と新XBOXには物理ソフトタイプとネットダウンロードのみがあり、ネットのみタイプは1万円ほど安い。
このネットダウンロードは手順が難しかったり失敗する場合があるので、一般的にはパッケージソフト対応型が良い。
だが時代は着実にネットへと変化していて、ゲーム機を必要としないサービスが増えている。
クラウドゲームは実用性がカギ
アマゾンはPS5と新XBOXを迎撃するかのように、新ゲームサービス 「Luna」を発表しました。
Lunaはアマゾンのクラウド上でゲームが完結し、ユーザーのPCやスマホには計算結果を動画として表示する。
こうしたゲームストリーミングはGoogle の Stadia 、マイクロソフトにも xCloud (Xbox Game Pass)が存在します。
クラウドでゲームすればもうゲーム機は要らないというアイディアは昔からあり、既に実用化しています。
実際にプレイした人のレポートを読むと、当たり前だがネット環境に左右されてしまう。
理想的なネット環境なら快適にプレイできるが、標準的な人の環境では遅延やぶつ切りが発生する。
例えばコントローラーを動かしても一瞬遅く動画が動いたり、動画が止まったりぶつ切りになったりしてしまう。
ネットで動画を見るとたまに輪っかがくるくる回るマークが出て止まるが、あれと同じ現象がゲームでも発生します。
アマゾンのも結局、アイディアはいいけど実際にゲームは出来ない可能性が高いです。
では多くのネットゲームはどうしているかというと、ゲーム専用PCが必要な計算を行い通信量を少なく抑えています。
そのためにプレイヤーは20万円もするゲーム専用PCを買う訳で、PCの性能が勝敗を大きく左右する。
ゲーム機の長所はすべての人が同じ条件で参加できることで、これはストリーミングや高性能PCが絶対に適わない部分です。