資産運用会社ブラックロックの調査によると、日本人で投資している人は53%、アメリカの49%よりも多かった。
常識では日本人は投資せず現金貯蓄し、欧米人は投資好きとされているがそれも間違いではない。
資産の運用比率ではアメリカは50%以上が投資、日本人は20%から30%程度に過ぎませんでした。
この調査結果からは日本人の半数が投資をしているが、投資金額としては資産の2割程度に抑えている。
アメリカ人も同様に半数が投資をしているが、その金額は資産の7割以上に達している。
日本人が投資をしないのは問題だと言って、日本政府はあの手この手で投資させようとしている。
例えば政府が始めたNISA(ニーサ)も投資の一種で、加入者は知らないうちに企業の株に投資しています。
日本人が投資をしない理由ははっきりしていて、「必ず負けるから」投資をしません。
株や投資で大儲けした人は少ないのに、圧倒的多数の投資家が失敗して破産しています。
俗に投資では「9割の投資家が生涯で負ける」とされる厳しい世界で、プロ野球より厳しい。
日本の投資家は必ず負ける
ところがこれは日本だけの話で、最初から投資家が負けるような仕組みがあるので、必ず負けるのです。
それは証券会社が取っている売買手数料で、日本はアメリカの10倍の金額を投資家から取っていました。(投資信託の場合)
アメリカの有名投資家の著書を読むと「手数料が0.5%以下の投資商品を選びなさい」などと書いてあるが、日本には存在しませんでした。
その頃日本の投資信託は合計5%もの手数料を取っていて、軽くアメリカの10倍もボッタクっていました。
現在は値下げされたもののアメリカも値下げしているので、日本の手数料がアメリカの10倍、最良でも5倍という状況は同じです。
投資を長くやっていると、利益は結局手数料の割合で決まるのに気付くと思います。
年3%しか利益がないのに手数料で5%引かれたら赤字、これが日本の個人投資家の実態です。
日本の証券会社の手数料がこんなに高いのは政府が保護してきたからで、日本人はアメリカの証券会社から直接購入できません。
役所は「投資家を保護する為」とかなんとか抜かしながら、アメリカの10倍の手数料で証券会社を儲けさせています。
そして官僚は退官後に大手金融機関や証券会社の役員になり、莫大な報酬を受け取っています。
こんな制度で投資に勝つには神がかり的な超能力が必要で、常人ではまず不可能でしょう。
それでも手数料が1%以下の投資商品は存在するので、低コスト投信だけをやれば生涯で勝ち越せると思います。
だがそうした低コスト投信はリスクが少ない=儲けも少ないので、元手が何倍にも増えることはないでしょう。