ホンダのロールスロイス
ホンダの量産ev「ホンダe」が10月30日に発売されるが、すでに予定数に達し予約を打ち切っている。
ある意味大人気だが年間生産台数は1000台で、これはロールスロイス(全車種で約5千台)より少ない。
ホンダのロールスロイスことホンダeは500万円もする高級車だが、性能は軽自動車の半分以下となっている。
小型軽量のevとしては三菱i-MiEV(アイミーブ)があったが、2020年に販売不振で生産終了しました。
アイミーブの性能は41馬力または64馬力でこれはまずまずですが、満充電走行可能距離は約100キロでした。
これは新品時の性能でバッテリーが劣化しヒーターを使うと50キロ程度しか走れなくなります。
バッテリー劣化は日産リーフにも見られ、ユーザー投稿サイトによると数年で航続距離100キロ程度まで性能低下する。
アイミーブの価格は正規価格が450万円、補助金付き320万円、改良型は280万円に値下げされた。
言ってみれば軽自動車の3倍の値段で性能は3分の1の車で、費用対効果は10分の1でした。
アイミーブは現在は役場の広報車くらいにしか使用されていないと思います。
小型で安く高性能なEVは存在しない
ホンダeの価格は約450万円から500万円、最大出力は136psと154psがあり、満充電で最大220キロ走行できる。
航続距離はエアコンやヒーターを使うと約150キロだろうし、経年劣化で数年後には100キロ程度しか走行できなくなるでしょう。
アイミーブより多少優れているし最高出力はかなり高く、ゼロ発進ではスポーツカー並みの加速でしょう。
evは停止状態でも最高出力が出せるので、信号発進ではポルシェより速いのかも知れません。
だが正味の航続距離150キロほどで値段は500万円だったら、実用車として買う人はいない。
アイミーブ購入者の多くは環境やエコをアピールしたい企業や役場、三菱系企業だったと言われています。
ホンダeの予約をした1000人も、ホンダ系企業や環境アピール目的の法人、役所関係ではないでしょうか。
ホンダはこの車をシティコミューターと言っているが、街中で乗るならピザ屋のバイクでも十分です。
日産はリーフにつぐ新型ev「アリア」を発表したので、ホンダeと比較してみます。
アリアの発売は2021年中頃で価格は500万円から600万円、SUVで2WDと4WDが存在する。
満充電航続距離は450キロから600キロで、例によってエアコン使用やバッテリー劣化を割り引く必要がある。
安い500万円モデルは航続距離450キロなので、数年後の「正味の航続距離」では300キロ程度と想像できます。
通勤に使うなら十分で、旅行先に充電施設が100%存在するなら、泊りがけの旅行にも使えるでしょう。
だがもし充電施設が「修理中」だったりしたら、レッカー車でけん引される羽目になるかも知れません。
米国のテスラは満充電で600キロ以上走行できるが、航続距離はバッテリーの値段と性能に比例します。
モデル3の航続距離は560キロから600キロなので、日産リーフやアリアと同等です。
要するに今の技術では500万円のEVの航続距離は500キロ程度で、もっと増やすにはもっとバッテリーを増やすしかない。
大型車ほど航続距離が長く加速も良く、小型EVはどうあがいても賞味100キロしか走行できない。
自分のお金でEVを買うのはまだ時期尚早と言えるでしょう