ソフトバンクの孫社長が鳴り物入りで始めた10兆円ファンドは、今のところ利益が上がっていないようです。
孫社長は株主説明会で「大儲けしている」と説明したが、それは含み益の話でした。
投資をやった事がある人は誰でも知っている通り、含み益には何の価値もありません。
現金を手にして初めて勝利と言えるのであり、紙に書いた文字は紙切れでしかない。
ソフトバンク第1弾ファンドの成績は公開されていないが、出資した投資者は知っている筈です。
孫社長は「10兆円なんかすぐ使い切る」「次は100兆円ファンドだ」と第2弾ファンド立ち上げを予告した。
だが今に至るまでソフトバンク以外から出資の申し込みは無く、コロナ騒動で事実上凍結状態になっている。
ソフバンクGのビジョン・ファンドは2020年10月中にも、特別買収目的会社(SPAC)の設立計画を公表すると発表しました。
2020年に多くのSPACが米株式市場で400億ドル(約4兆2100億円)を調達したが、10兆円や100兆円といった話ではない。
10兆円ファンド失敗を認めたくない孫正義
ソフトバンクのSPACは新規株式公開(IPO)で資金を集め、非公開企業に投資して利益を得る。
SPACにはソフトバンク自身も投資するが、今さらこんな小規模事業を立ち上げる意味は分からない。
ただ第一弾ファンドは出資した投資家を満足させることが出来ず、第2弾ファンドへの出資者はゼロに留まっている。
つまりソフトバンクファンドは新たな投資が無く資金難に陥っており、自らの資産を売却したりして凌いでいる。
2020年にソフトバンクは4.5兆円の資産売却を行い、タコの足切りのように保有企業を売却した。
Tモバイル、アーム、アリババ株の一部を売却し、表面上は利益を得ている。
孫社長は「負けた」と言えない性格で、いつでもどんな時でも「俺は勝った」と言わないと気が済まない。
要するに含み利益が出ているものだけを売却し、損失が出たものを非公開とすれば、孫氏の常勝伝説は守られる。
事実はソフトバンクの第一弾失敗によって第二弾の出資者が集まらず、やむを得ない代替手段としてSPACという小さなビジネスを始める。
孫社長は「失敗しました」と言いたくないがために、損失は隠してカッコいい発表だけを続けるでしょう。