2019年公開の韓国映画『パラサイト』が大ヒットし、韓国の貧困生活の一端が知られるようになった。
こうした韓流音楽や韓流ドラマが世界でヒットするのは、韓国には音楽や映画市場が存在しないからでもある。
香港もそうだが国内マーケットが小さすぎて食べていけず、外国で映画を売らなくてはならない。
他の映画大国、アメリカやインドや日本や中国は、自国で制作して自国民が鑑賞する構造になっている。
それはともかくソウルなどの都市にはパラサイトのような半地下や屋上、バラックやテント生活者数十万人存在する。
老試院などのドヤや宿泊所生活者を含めると、約100万人程度が貧困住宅で生活している。
韓国では若者の失業率が高く20代の25%ほどが不安定な就業、50%が低所得や非正規雇用の状態にある。
では高齢者が豊かかと言えばそうでもなく、経済協力開発機構(OECD)加盟国で高齢者貧困率が最も高い。
韓国の相対的貧困率は44%に対し、フランス3.6%、日本19.6%、米国23.1%などとなっている。
韓国には終身雇用や年功序列制度が最初からなく、正社員という制度すらなくアメリカに近い。
韓国の大企業に就職しても高齢まで働けるのはオーナー一族と取り巻き社員だけです。
しかも大卒後数年は予備校で資格取得をし、実際第一線で働ける期間は30歳から40代半ばまでです。
日本の家電メーカーがバタバタ倒産した時、多くの日本人がサムスンなど韓国企業に引き抜かれたが、今も働いている人は1人も居ないでしょう。
韓国のたそがれ
こういう仕組みなのでかなりの高給取りでも容易に貧困層になってしまい、貧困高齢者が非常に多い。
韓国の年金制度は1980年代にはじまり1999年にようやくすべての労働者が対象になりました。
韓国の労働者は大雑把にいって給料の10%を払うが半分は企業側が払うので、4.5%の保険料を払っている。
年金の平均受給額は約52万3,000ウォン(約4万5,738円)、で日本の厚生年金男性18万女性9万円よりかなり少ない。
2014年から基礎年金が導入され、所得が低い人の救済策で平均受給額は18.4万ウォン(約1万6,000円)くらいです。
合計すると平均約6万円だが、韓国の物価も上がっているのでこれでは十分ではない。
ちなみに日本政府は将来の年金支払いを「国の借金」に含めているが、韓国政府は借金ではないとして除外している。
韓国で年金に加入しているのは労働年齢の約67%で、3分の1は年金に加入していない。
韓国の生活保護は日本のように「生活費全額支給」という制度は無く、不足分だけを支給する制度になっている。
支給金額は4人世帯で月163万ウォン(14万円)ほど、1人暮らしの高齢者は月60万ウォン(5万3000円)程度のようです。
しかも労働して収入があると、働けば働くほど支給額が減らされる制度になっています。
よく在日韓国人への生活保護が話題になるが、韓国に帰国するより日本で生活保護を受けた方がいい暮らしができます。
韓国は世界最速で少子高齢化が進み、ついに出生率が0.9を割り込みました。(日本は1.4程度)
女性が生涯に産む子供が平均0.9人しかいないという事で、どう考えても25年ごとに生まれる子供が半分以下になります。
今の韓国の人口は約5200万で出生数は約28万人ですが、25年後に出生数は14万人になるでしょう。
韓国の高学歴(大学進学率82%)若者の失業、高齢者の貧困などが結婚や出産を思いとどまらせている。
今の韓国は高度成長の残りかすで繁栄しているように見えるが、基礎的国力は次第に衰える