人類誕生から今日まで国家や人種や地域の発展を見ると、突出してある集団がリードする時期がある。
最初に人類が生まれたのはアフリカで、その後数百万年アフリカが「宇宙のすべて」でした。
人類は徒歩で大陸を歩いて移動し、アラビア半島周辺に最初の文明を築いた。
1万年前から5千年前にかけてメソポタミア文明とエジプト文明が誕生し、次いでインダス文明や黄河・長江文明が生まれた。
ギリシャやペルシア、ヒッタイトにトルコにローマと文明は伝搬し世界の中心も移動していった。
現在までの変化を見るとあるグループが突出して発展した後、そのグループは衰退し周辺地域のほうが発展します。
欧州の中心は最初ギリシャで次はイタリア、その後は英仏独からアメリカ大陸に移動した。
アジアではトルコやインドや中国大陸が中心だったが日本が先進国になり、今はまた中国や日本の周辺国が発展している。
このように移動する理由は人間の能力に大差がないからで、日本人もギリシャ人もアフリカ人も頭の中身は大差ない。
するとローマがいかに強大になろうとも、アフリカや中国の人もローマと同じ進んだ文明を作ることが可能です。
日本は1980年代に全盛期を迎え世界のどの国も敵わないかに見えたが、同じ事はアフリカ人やインド人にも可能なのです。
結局日本は発展し過ぎて周辺国の何倍にも人件費やコストが上昇し、中国や韓国やアジアに生産コストで敗れました。
発展し過ぎた国は衰退する法則
日本人が一日2万円とかで働いていた時に、中国人やインド人は一日100円で働いていたので人件費では競争になりませんでした。
そして発展し過ぎた韓国にもこれから同じ運命が待っていて、逃れる事は不可能です。
韓国は1980年代から急成長し、今や1人当たりGDPは日本に迫る3万ドル超になった。
大変めでたいが人件費が上昇するのを意味しており、コスト競争で日本と同じくらい不利になった。
実際サムスンの半導体工場は韓国国内からベトナムなど東南アジアへの移転を進めている。
韓国製造業の国内空洞化が着実に進んでいて、雇用の空洞化や産業の空洞化が起きている。
すると競争に勝つため高学歴化が進み、女性も大学に進んで高学歴高収入を目指し、子供を産まなくなって少子化が進む。
韓国は絵にかいたような没落スパイラルが進行していて、先進国病に罹っている。
コスト高にになった国はより高度な産業に移行しようとするが、ほとんど失敗する。
日本のように輸出や製造業に特化していた国が内需転換は不可能で、非常に長い期間不況に陥る。
アメリカのように最初から内需中心の国であれば、輸出が大赤字でも国内消費で経済成長できるのとは違う。
シンガポールは日本を超えて1人当たりGDPがアジア1位だが、人口が少なく世界から成功者を集めている。
シンガポールは税金が格安だったりするので世界の富豪がシンガポールに移住し、それで「平均所得」を吊り上げています。
日本や韓国にできることではなく、韓国の人口は日本の3分の1で国内に大きな消費需要もない。
今は半導体需要で儲かっているが、半導体製造でもライバルが登場するだろうし他にめぼしい産業が無い。
という訳で50年ほどかけて発展の頂点にたどり着いた韓国は、発展したためにコスト上昇しもう発展する余地が無くなったのです。