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実態が無いものほど価値が高い時代

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仮想通貨の価値が上がるという事は、実態通貨で支払う労働賃金の価値が暴落している
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労働の価値が下がる理由

一昔前のけなし言葉として「内容が無い」というのがあったが、今は誉め言葉なのかも知れません。

例えばインターネットの内容とか実態とはなんなのか、仮想通貨に中身はあるのか、SNSはどうかという具合です。

10年以上前に世界のゲーム売り上げが映画産業を抜き、ハリウッドの映画界が腰を抜かすほど驚きました。



「ゲームなどという中身が無いものが映画より儲けている」と言ってSF映画のCGを作っていた技術者はゲームに転職した。

レコード盤やCDといった現物が売れなくなり、皆スマホにイヤホンで聞くようになりました。

スマホ音楽は最初1曲づつ購入していたが、今は月1000円などの定額で何万曲も聞き放題になっています。

現物や実態はどこにもなくミュージシャンすら不要で、音楽家は昔のように全国ツアーで入場料を稼ぐようになっている。

仕事でも昔は物を作ったり運んだり売るのが仕事だったが、今は物体としては何もない商品ほど高く売れ利益がでる。

アメリカのスーパー企業GAFAM(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン、マイクロソフト)はどれも見事なほど何も作っていません。

マイクロソフトは辛うじてウィンドウズなどのCDを売り、アップルはスマホやPCを販売しているがそれが主なビジネスではない。

米5大企業はいずれもネット上で物を売ったり仮想空間でサービスしたり、ソフトウェアを開発するような事をしています。

こうした「中身が無い」企業が世界を支配する一方で、20世紀型の物を生産したり店員が商品を売るような企業は衰退しまくっている。

株式市場ってのもそうで20世紀には企業の業績に応じて株価が上がるもので、実体経済を反映する指標に過ぎませんでした

今は中身が何もない仮想企業が上場して大人気になり、株を買った人が巨額の利益を上げたりしています。

そのもっとも酷い例が米EVメーカーのニコラで、まだ何も作っていないのにアイディアだけ披露して株価が高騰した。

最も価値のないビットコインが最高の通貨に

価値の無いものほど価格が急騰する謎のブームによって、あらゆる下らないものの価格が上がった。

その一方で「地球環境を守ろう」などと言いながら木材の値段は下がり、日本では赤字で林業をやっている。

森林を伐採して禿山にし、ソーラーパネルを並べると環境企業として投資が集まり儲かる。

価値のないものを有難がるブームはついに通貨にも及び、仮想通貨や存在しない通貨が高騰している。

ビットコインのような仮想通貨には政府の裏付けや保証がなく、何の価値もないが大人気になっている。

最初1ビットコインは0.001円ほどで、その前は誰にでも無料で配っていたのに今は160万円もします。

ビットコインの主な使い道は脱税で、いかなる警察組織も誰もビットコインの解析や追跡に成功していない。

最大の顧客は中国人で、政府に没収されてもビットコインの暗号だけ持っていれば資産は守られる。

欧米のマフィアや日本の怪しい起業家にも人気で、税金を払うくらいならビットコインを買う。

実態が無いものの価値が急騰するという事は、実態があるものの価値は毎年暴落しています。

労働者の収入は世界中で減少しているが、一方で資産家の資産は倍々ゲームで増えている。

この傾向が続く限り人間の人権も軽くなり、ブラック労働が極限まで進行するでしょう

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