YouTubeという鉱脈に押し寄せる人達
YouTubeは今や地上波テレビを凌ぐ映像メディアに成長し、世界最大のテレビ局と言えるほどになっています。
始まりは2005年で小さな動画サイトだったが、ライバルより使いやすかったので世界中の人が利用した。
2006年にグーグル傘下となり、最も成功した動画サービスとなった。
特徴は視聴者が自分で投稿し自分で閲覧することで、このような双方向の動画サービスはそれまでに無かった。
2007年からは動画投稿者が広告収益の一部を受け取れる”パートナープログラム”が始まりブームが過熱した。
年間報酬が数千万円や数億円に達する配信者が現れて、彼らはユーチューバーと呼ばれるようになった。
それまでもブログやウェブサイト運営で報酬を得ていた人はいたが、ユーチューブ報酬はそれらとは桁が違っていた。
日本のブログ運営者はトップクラスの芸能人ですら年1億円、一般人では数百万円で頭打ちになる事が多い。
日本のトップユーチューバーはヒカキンが3億円前後で、芸能活動などでもかなりの収入があると言われている。
成功したブロガーと成功したユーチューバーには軽く10倍の収入格差があるので、我も我もとユーチューブ配信に参入した。
ところがどの世界でも成功者は少数であり、1円でも収入を得るまでのハードルも高い。
ブロガーの場合、感覚的にですが1円でも報酬を受け取れるのは1%、10万円以上などの額になるのはさらに1%という所でしょう。
ユーチューブで食えるのは1万人に1人以下
ユーチューブでは登録者数が重要でこれが購読者数のようになるが、登録者報酬を得られるのは登録者1000人以上となっている。
大まかに言って登録者1000人が全体の10%、登録者1万人が全体の3%、登録者10万人はその中の数%でしょう。
登録者10万人は日本だけで約3900チャンネルありましたが、多くは企業やグループや芸能人のようです。
まったく無名の一般人がユーチューブで10万人の登録者を集めるのは、かなり難しいと言えます。
ユーチューブだけで”食べていく”事を考えると登録者5万人から10万人は必要とされています。
登録者1万人だと月収数万円は可能だが20万円に届かず、生活費や家賃をすべて賄うには5万人は必要です。
登録者が多くても視聴数は大きく変動するので、少ない時もある程度の収入を得ようとすると「登録者5万人から10万人」が目安になる。
近年ユーチューバーの頭を悩ませているのが報酬単価の低下とシェア低下で、原因と結果のような関係にあります。
YouTubeは世界全体で毎分500時間の動画が投稿されていて、自分がどんなに投稿してもシェアは低下し続けます。
この結果なのだと思うが近年動画の視聴回数当たりの報酬が低下傾向にあると言われています。
トップクラスの上位ユーチューバーの単価は維持されているが、下位の人の単価が目立って低下している。
下位の人は毎分500時間投稿される動画の山に埋もれてしまい、徐々に厳しくなっていると考えられる。
企業や有名人の参入も個人ユーチューバーには痛手で、有名人は最初から100万人のファンが付いていたりします。
とはいえユーチューブの拡大によってトップクラスの成功者も増えていて、参入する人も増え続けている。