この日から日本の没落が始まった
画像引用:https://www.kosho.or.jp/products/detail.php?product_id=232715840 1989年 1月7日土曜日 夕刊 朝日新聞 読売新聞 日本経済新聞 「天皇陛下崩御」 3部一括 _ 古本、中古本、古書籍の通販は「日本の古本屋」
アメリカの”根拠なき熱狂”
2020年11月24日、日経平均2万6057円をつけ11月17日に続いてバブル後の最高値を更新した。
1996年に米FRB議長グリーンスパンは”根拠なき熱狂”とアメリカの株高に警鐘を鳴らした。
その後予言通り株価は何度も暴落したが、事態は誰も予測しなかった方向へと暴走を始めた。
1996年の米ダウ平均株価指数はたった6500ドル、それが2020年現在では3万ドルの攻防になっている。
1997年のアジア通貨危機やITバブル崩壊、911やリーマンショックなど何度も暴落があったが”根拠なき熱狂”が止まる事は無かった。
暴落時はそれなりの打撃を受けたが、倍返しならぬ10倍返しのような反発があり、いつも数か月で以前の水準に戻った。
この原因はおそらく仮想現実で、現実には存在しないお金や市場や商品が現実を遥かに超える価値を持った。
グリーンスパンは自動車生産や発電量や住宅販売など現実世界を見て、「株高には根拠がない」と言いました。
それは正しかったのだが1996年にはインターネットの世界がビッグバン的膨張を開始していました。
日本版”根拠なき株高”
2000年代にはリーマンショックを筆頭に何度も経済危機が発生したが、仮想空間の膨張速度が現実世界の縮小を遥かに上回った。
既にマイクロソフトは巨大企業でアップルは反撃を開始しつつあり、アマゾンやグーグルやフェイスブックの種は撒かれていました。
全てが終わってから振り返ると1996年の株高は、インターネット世界の爆発的成長が原因で根拠は十分にあった。
では最近の日本の株高も、将来爆発的に成長する『何か』が株価を押し上げているのでしょうか?
米株高の根拠が分かるまで20年かかったように、2030年か2040年にははっきりしているでしょう。
瞬間的なバブルだったのかも知れないし、日本の回復が始まった年と記録されるかもしれない。
好材料としては日本のIT化は世界一遅れている事で、遅れているという事は伸び幅が大きい。
靴を履く文化がない国では靴が売れないのか、これから靴を履くから大儲けできるのかの違いです。
「ハンコとファックスと名刺」の国で欧米並みのネット利用が普及したら、それだけで年率10%経済成長するでしょう。
日本は今絶不況であり株高になる好材料は一つもなく、政府と日銀のコロナ資金が株購入に回っているだけのように見える。
だが90年代の米株高もそのように見えたし、他の国の株高も上がる時は”根拠がない”ように見える。
日経平均が2万5千円を超えたのは1991年5月以来、最高値は1989年12月29日の3万8915円だった。