アメリカの要求は中国の開発権を半分寄越せというものだったが、軍人には理解できなかった。
首相が田中角栄だったら「協力してどんどん儲けましょう」と言ったでしょう
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何度でも同じ失敗を繰り返す
ある評論家によると人類は何度でも同じ失敗を繰り返すが、成功に同じパターンはないという。
書店やネットには成功する方法が溢れているが、同じ成功は再現されないので、その本を読んで成功する事は無い。
成功者は皆、自分はこうして成功したと教えたがるが、実のところ偶然かも知れない。
もしビルゲイツや孫正義の成功が必然なら、その真似をすれば成功できるはずだが誰も成功しない。
一方失敗には決まったパターンがあり、人類創成から700万年ずっと同じ失敗を繰り返している。
こちらは毎回同じパターンなので、失敗を知ることで少なくとも同じ失敗を防ぐことは出来る。
日本という国は実は古代には「人口大国」で、縄文時代最盛期はエジプトより人口密度が高かった。
エジプトはナイル川の氾濫を利用し最初の農業を興したが、縄文人は木の実などの採取で生きていけるほど国土が豊かだった。
農業の時代の日本も資源大国で、木材という天然資源を無限に産出でき、平地は稲作や畑に利用できた。
国土がまるごと資源であり、国中のどこにも捨てるところが無いほど豊かでした。
ところが江戸時代後半になると西洋が力を持ち始め、機械文明や資本主義といった事を始めた。
機械と金の時代には森林資源や農地は無意味で、機械と金が国力を決定するようになった。
古い権力が居座ることが国家の衰退
帝国主義の時代に列強は領土拡大を目指し、最終的に米英仏ロが勝って日独伊は敗れた。
戦後になると資本主義経済がより力を持つようになり、自動車やハイテクが国力を左右するようになった。
1990年前後にソ連が崩壊し日本はバブル崩壊し、世界はit化に向かっていきました。
この年を境に日本は衰退していき、今では1人当たりGDPで韓国に抜かれようとしています。
歴史上日本は何度も衰退していて、縄文末期、平安時代、江戸末期、大戦後などは特に混乱した。
いずれも古いシステムが時代に合わなくなり、新しいシステムが構築される直前に衰退していました。
縄文時代の人々は自然物の採集で生きていたが、気候変動で木の実が取れなくなり、稲作に変わっていき弥生化しました。
平安時代まで天皇と貴族が支配階級だったが農地に出かける事もなく、武士に取って代わられました。
江戸末期は既に資本主義や機械文明の時代が始まっていて、武士による政治は民主主義に変わる必要があった。
戦前の日本は226事件で軍人が総理になるほど独裁が進み、軍人は経済運営や外交交渉ができなかった。
損得を考えたら中国大陸の利権の半分を英米に渡して共同開発した方が良かったが、軍人は自分の手柄を手放すより英米との戦争を選んだ。
このように時代に合わなくなった権力組織が居座ることが衰退の原因で、現代もそのような状態にあると考えられる。
消費税を創設した1989年から30年間ずっと税収が減少しGDPが減少しているのに、誰1人それを辞められない。
これは旧日本軍の大陸侵攻が失敗したのを国民全員が知っているのに、誰もそれを言わなかったのと同じ状況です。
政府は毎年「緊縮財政による財政均衡」を目標にし、政府が支出しないので民間企業も国民も支出しない。
消費税と緊縮財政が30年不況の原因であるのに、それを言うと国賊とか売国奴呼ばわりされます。
現代の日本人は戦前や戦時中の日本人と同じくらい愚劣であると言わざるを得ない