見た目は普通だが他人と同じことが出来ず、怠けていると言われ追い込まれる
画像引用:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201228/k10012788941000.html 新型コロナ“後遺症” けん怠感や脱毛などに悩む人 受診相次ぐ _ 新型コロナウイルス _ NHKニュース
コロナ後遺症が社会問題になる
日本ではコロナ感染者が激増しているが、先に流行したアメリカや欧州では後遺症に悩む人が増えている。
イギリスの累計感染者は332万人で死者は9万人未満なので、323万人がコロナから生還した事になる。
同様にアメリカの累計感染者は2360万人で死者は40万人未満なので、2320万人が感染しても生存している。
普通の病気は治癒したらそれで終わりなのだが、コロナには様々な後遺症があると言われている。
イギリス議会では英国で30万人、世界で700万人が後遺症に苦しんでいるというデータが示された。
モラン下院議員や医学雑誌ランセット、英国家統計局の資料によると、入院患者の半分は半年後も症状が続いている。
また入院していない全患者を含む1割以上は、3か月後もコロナの症状が続いている。
英国民保健サービスによると初期の症状は数週間で症状が改善し、大半は3か月以内に全快しているが、長く後遺症が続くケースがある。
同機関によると初期症状と後遺症に相関関係は見られず、最初の症状が軽かったのに後遺症が続く場合もあるという。
コロナの後遺症に決まったパターンは無く、人によって現れる症状はかなり異なるという。
疲労、息切れ、胸の痛みや圧迫、記憶力や集中力低下、睡眠障害、動悸、めまい、関節痛、精神症(うつ等)、吐き気や胃腸虚弱・食欲減退など多岐にわたっている。
イギリスをはじめ各国はこれまでコロナ感染者を「生かす」のを目的とし、後遺症の調査は後回しになっていた。
イギリスの統計では陽性患者の5人に1人が5週間以上、10人に1人が12週間以上の期間症状が持続する。
日本でも後遺症が表面化
日本でもコロナ感染後に後遺症を訴えて受診する人が増え、データが集まってきている。
後遺症で一般の診療所を受診するのは軽症患者で既にコロナが陰性になった人たちで、症状だけが続いている。
渋谷区「ヒラハタクリニック」の集計ではけん怠感97%、うつ等が86%、息苦しさ73%、脱毛52%、味覚障害が27%だった。
同院を受診した約500人のうち、114人は週の半分を自宅療養するほど後遺症が重かった。
治療中や療養中は後遺症に気づきにくいが、出社したり普段の生活に戻ると以前やっていた事が出来ないのに気付くという。
見た目はいつもと変わらないのに動作が遅い、人と同じ事ができないので、怠けていると思われ疎外感を感じる人も多い。
この症状は若い人にもあり高校生の軽症患者でも、治療後に登校を再開してから後遺症に気づくことが多い。
やはり授業や登下校時に倦怠感を感じ、他の生徒についていけず周囲からは怠けていると思われるようです。
日本ではコロナに感染して治療しても、病院では後遺症に関する説明やフォローはなにも行われていない。
世界でコロナ感染者はもうすぐ1億人に達し、日本でも今後も感染者は増え続けると予想される。
日本でもおそらく100万人以上が感染し、今後数万人単位で後遺症が出る可能性が高い。