ロイヤルファミリーと呼ばれていた
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落ちたプリンス
コロナ下にもかかわらずサムスン電子は好調で、ITシフトによる半導体需要の増加で生産が間に合わないほどになっている。
一方日本の東芝などは半導体の将来性を疑問視し縮小や売却を進め、この好機に参加すらしていない。
まさに貧すれば鈍するを地ていっていて、勝者はますます強くなり敗者は弱体化している。
2019年にファーウェイが米国市場から排除されると、サムスンのスマホや5Gが代替品として受け入れられた。
2020年末から半導体不足が顕在化し、トヨタなど自動車メーカーの生産が半導体不足で停滞している。
サムスンには絶好の追い風が吹いていて、今や韓国でサムスンは頂点を極めた存在になっている。
そんなサムスンだが汚職の影がつきまとい、李明博、朴槿恵大統領時代の政府との収賄で裁かれている。
21年1月18日に創業者の孫である李在鎔(イ・ジェヨン)副会長は、懲役2年6月(求刑は9年)の実刑判決を言い渡した。
この裁判は高裁判決を一度差戻していて、韓国メディアによると判決はこのまま確定する可能性が高い。
イ・ジェヨン副会長は18年2月の執行猶予判決後に職場復帰していたが、今度は有罪確定後に刑務所に服役することになる。
サムスンは李 秉喆(イ・ビョンチョル)が日本統治下で操業し、2代目の李 健煕(イ・ゴンヒ)時代にIT企業として大きく飛躍した。
創業者は早稲田大学中退で2代目は早稲田大学を卒業し日本語を話せるし、日本の経済界と強い人脈を作っていた。
男子の後継ぎがいないサムスン
3代目は孫の李在鎔(イ・ジェヨン)でソウル生まれでソウル大学卒業、慶応大学とハーバード大学で修了という超エリート街道を歩んだ。
韓国経済界のプリンス的存在で、サムスン一族は「皇室」のように扱われていました。
最近の歴代大統領もサムスンの資金力に依存し、李明博、朴槿恵大統領時代は特にひどかったとされている。
韓国では現代グループなど大財閥が政権を支援するのは当たり前で、財閥は政権の支援によって成長してきました。
例えば韓国にも厳しい労働基準があるが、現代やサムスンは国家事業なので例外とされ、低コストで労働者を雇えました。
大企業は電気料金格安、税金も優遇、普通なら不可能な許認可もゆるいなど万事が財閥有利になっている。
そのおかげで韓国のGDPの多くを財閥が稼ぎ出していて、そのトップ企業がサムスングループです。
サムスンの皇太子には兄弟が3人居るが全員女で、3女はすでになくなっている。
長女の李富真(イ・ブジン)はグループ企業のホテル社長などをしているが、ある種の依存症と報道されたことがあった。
2女李敍顕(イ・ソヒョン)は最近サムスン・エバーランド社長に就任したが、長女とともにあまり重要なポストとは言えない。
プリンス逮捕と実刑確定によってサムスンの直系後継者はいなくなり、財閥は崩壊に向かうと懸念されている。
韓国や半島では北朝鮮の金一族のように「直系の男子」に受け継がれるもので、男子の後継ぎがなくなると滅びる。
男子の後継ぎが複数人いると現代やロッテのように兄弟げんかでグループを亡ぼしてしまう。
それでは女の後継ぎはいうと、大韓航空ナッツ姫のように高飛車で世間知らずなタイプが多い。
親戚とか従業員の中から後継者を出したり、日本のように婿養子を社長にするのもあまり成功例が無い。
サムスンも一族崩壊によって現代グループのように崩壊する可能性が出てきました