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日本の貧しさは住宅の貧困が要因

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どんなにオシャレでも35年で廃屋同然になるよう政府が指導している。
そうしなくては新築住宅が売れなくなるからです
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日本人の貧しさは住宅貧困から

日本は1990年代から長い不況が続いているが、今もGDP3位で主要先進国に留まっています。

欧米と比べて決定的に劣っているものがあり、それは住宅の貧しさでした。

散々言い尽くされてきた事ですが、日本の住宅は狭いうえに貧相でG7のどの国より劣っています


今は衛星写真で各国を上から見れるが、アメリカには日本のような村も街もありません。

田舎はゴルフ場か別荘地のように間隔をあけて家があり、隣の家まで百メートルは普通です。

かなりの都市部で市街地でも土地はスカスカで、そこら中が空き地に見えるが建物を隣接して建てる文化が無い。
イギリスとか欧州の町は建物が隣接して密集しているが、マンションや高層アパートが主流です。

欧州の都市アパートは古い建物が多いが、手入れされて50年100年と使われています。

アメリカの一般住宅は鉄筋コンクリートのイメージがあるが8割は木造住宅で、しかも販売される8割は中古住宅です。
日本も木造なのは一緒だが販売の8割は新築で中古住宅は「貧しい人がしかたなく買うもの」になっている。

アメリカで新築住宅を建てるのはその地域に中古住宅がないか、自分好みの家にしたい人に限られている。

日本人の新築信仰は好きでやっているのではなく、政府の政策で中古住宅の売買を事実上禁止してきました。

日本の住宅は政府の指示で35年で壊れるよう設計する

日本政府は「中古が売れると新築が売れなくなりGDPが下がる」と言って新築だけを優遇し、中古は逆に罰を与えるような事をしてきた。

例えば住宅減税は必ず新築のみ、政府系ローン金利も新築優遇、融資期間も新築は長く中古は短い。

ローン返済期間は新築が35年だが中古は10年以内などになっていて、耐用年数によって決まっています。
日本の住宅は政府の指導によって35年で壊れるよう設計され、ローンを返済すると資産価値がゼロになるよう出来ています。

その理由は「長持ちすると新築住宅が売れなくなりGDPが下がる」からで、この妄想はどこにでも登場します。

日本政府は古い自動車に高い税金をかけ、古い車を所有する人に事実上の罰金を科しています。
この理由も「自動車が長持ちすると新車が売れなくなりGDPが下がる」からですが、日本にクラシックカーは存在しません。

古い車の維持費があまりに高いので誰も維持できず、日本車はどんな名車でも10年ほどで廃棄されています。

中古家電や中古家具なども日本政府は「中古が売れたら新品が売れなくなる」と言ってことごとく妨害しました。
東大出の官僚が「中古を売るな」と決めつけた事で日本には中古文化が育たず、新品を買って使い捨てにする浅はかな生活スタイルが根付きました。

ところで学者によると日本で個人が住宅を所有し始めたのは昭和40年代以降で、それ以前は「長屋」に住むのが普通でした。

農村の地主の長男なら先祖代々の土地と家を貰えるが、小作人や次男以下は借家や小屋のような家に住んでいました。
欧米と日本を含むアジアでは、個人が家を所有し始めてからの歴史に百年以上の差があるそうです。

個人住宅の歴史が長い国では住宅は数百年使うのが当たり前だが、せいぜい50年の歴史しかない日本では住宅が使い捨てのものになっている。

官僚の口癖である「中古が売れると新品が売れない」はアメリカを見れば事実ですが、新品だけ売る国は結局貧困国のままです。
住宅が貧しい日本は物を買いたくても置く場所が無く、住宅ローンの支払いに追われて消費するお金もない。

日本の40代前半以下の世帯では平均資産がマイナスで、住宅、自動車、教育の3大ローンによる借金を抱えています。
中古蔑視の間違った政策を改めないと、この国の生活水準が欧米に追い付くのは困難でしょう。
生活水準が貧しいのにGDPだけ欧米を抜くというのは妄想に過ぎません。

国民一人一人が豊かになって、初めて日本は名実ともに欧米を超えたと言えるのです

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