スマホで何でもできるは妄想
2020年の世界スマホ出荷台数は推定12億台で前年比約12%減の大幅マイナスになった模様です(IDC予想)
コロナの影響が大きかったのでスマホブームは終わったなどと簡単に言えないが、もう成長期は過ぎたと思います。
世界スマホ出荷台数は2016年の14億7300万台がピークで4年連続マイナスが続いています。
2020年はプラス予想だったので、21年は反動でかなりプラスになると思うが、長期的には現状維持でしょう。
スマホを含む電話端末はもう人類の総人口より遥かに多く所有されていて、新規需要は存在しません。
しかもスマホが高品質になり耐久性が向上するほど、買い替え需要も縮小していきます。
ざっくり考えるとスマホの寿命が4年として、8年に伸びたら年間販売は半分になるでしょう。
自動車やパソコンなどあらゆる商品で起きたことがスマホにも起きているので、不思議ではありません。
アップルウォッチとかタブレット等スマホ派生商品を含めて成長するが、スマホの成長は止まったと言っていい。
スマホと言えば何年か前に「スマホで何でもできるから他の商品は要らない」という言い方が流行りました。
他の商品とは例えばパソコンだったり音楽端末、カーナビ、カメラ、録音装置、ゲーム機、テレビもスマホがあるから要らないと言われました。
だがスマホの進歩とともに限界も見えてきて、結局専門機器の水準に到達できないのが分かってきました。
スマホはパソコンになれない
スマホは決してパソコンになれないし、カメラにもレコーダーにもカーナビにもなれません。
要求性能が低ければ代用できるが、より高い水準を求める人はそれぞれの専門機器を購入します。
スマホとパソコンは要求するものが低ければ同じようなものですが、ちょっと複雑な高度な事をするとスマホでは使い物にならない。
自分がゲームする側やネットを見る側だったらスマホで良いが、自分が提供側だと問題があります。
自分はブログのほかにネットでいくつかの媒体で収入を得ていますが、自分が提供側ならスマホは使いません。
文章を書く、動画や写真を編集し公開する、アプリ的なものをつくる、WEBサイトを作るなどはパソコンの領域です。
どれも「スマホでできる」ような解説が大人気で、なるほどできるがかなり低レベルなものになります。
ブログの文章を書くという簡単な事でも、スマホとデスクトップPCでは画面の面積が数十倍違います。
スマホでは100文字以下しか表示できないがPCでは1000文字以上を表示でき、複数画面を並べて見れる。
書く時もいちいち画面を切り替えず全体を表示し、他の情報と並べて確認しながら書ける。
良く喫茶店でスマホでブログ更新してる人が居ますが、自宅の大画面PCでやる何倍もストレスが溜まると思います。
ユーチューブが流行っていますが動画の編集はスマホではできるものの、PCでやる方が圧倒的に楽で速く出来上がりも良いです。
スマホでもPCと同じようにできる人は居ると思いますが、自分にはできないし多くの人もそうだと思います。
自分が情報の受け手ならスマホで事足りるが、ひとたび発信側になるとスマホではどうにも物足りなくなるのです。