超高性能車でも200万円、しかも売れるのは安いスクーターだけ
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四輪と二輪の違い

四輪新車販売合計は一時年間1億台に迫った後減少しているが、コロナ回復後は1億台を超えるでしょう。

一方世界の二輪新車販売合計は5000万台+水準で、統計がいい加減なので正確な記録は無い。

コロナ前の予想では2025年に世界二輪販売は3割増しの7400万台になると言われていました。

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二輪増加するのは新興国だけの話で、日米欧の先進国ではどこも二輪ばなれが深刻になっています。

日本では人口1億人超で30万台+しかバイクが売れていませんが、アメリカや欧州でも「1億人で30万台」くらいです。

1年間でバイクの新車を買う人は1000人中3人しかいない訳で、ほとんど居ないと言ってもいい。


先進国でバイクが売れない原因は、四輪に比べて発展性がなく完成されていてそれ以上進化しないからだと思います。

四輪は「部屋」という機能があるのでたとえ外箱がまったく同じでも、壁紙を張り替えるだけで新しくなる。

家具に相当する内装や快適装備を新しくすれば魅力が高まり、ユーザーは「そうだ新車を買おう」と思います。


加えて新技術を投入する余地も多いし、デザインを一新すれば違う車になり、それは5年前の旧モデルより明らかに立派です。

バイクはこれとは違い、長く販売しているモデルは基本的に20年前のも今年買ったのも見た目は変わらない。

ヤマハのSR400(1978年)とセロー(1985年)が生産終了したが、理由は排ガス規制やABS義務化など法律をクリアできないからでした。



バイクメーカーの憂鬱

もし新規制をクリアできていたらもう30年売っても良かったわけで、ユーザーも新しさを望んでいない。

カワサキのニンジャのように毎年新しくなるモデルもあるが、そうした高性能バイクは先進国でしか売れていません。

先進国では非常に少数の人が時速300キロ出るような高性能バイクを買うが、値段はせいぜい200万円台です。


カワサキニンジャ H2は最高速度300キロ以上で価格は200万円台から600万円台、スズキ ハヤブサも300キロ超で200万円台からとなっている。

四輪でいえばフェラーリの高級車並みのモデルが二輪では200万円から300万円なので、作ってもあまり儲からないと思われます。

四輪ならデザインとか豪華さとか内装とか装備などユーザーが金を払う要素がたくさんあるが、高性能バイクは性能しか期待されない。


一方新興国で数千万台売れていると言ってもほとんどは110ccから125ccのスクーターで、価格は20万円もしません。

これが二輪メーカーの構造的な赤字体質になっていて、日本の4大メーカーはバイク単独でずっと黒字なのはホンダだけです。

ヤマハは2輪部門が足を引っ張り最終赤字28億円、スズキとカワサキも2輪は赤字でした。


コロナ前ですら3社の2輪部門はギリギリの状態で、コロナが終わってもやっと利益が出る程度でしょう。

スズキは四輪や住宅、ヤマハはボートやピアノ、カワサキは重工など2輪以外の事業で利益を得ている。

高性能車でも価格が安いので儲からず、大量に売れるのは20万円とかのスクーターなのでやはり儲からない


2輪は価格が安いが安全性確保にコストが掛かり、スマホと違って利益率が低い。

追い打ちをかけたのが先進国の2輪規制で、日米欧はどこも排気量別に免許を分けたので高級バイクが欲しくても免許が無い。

四輪車は免許を取った翌日に1000馬力のスポーツカーを乗れるのに対しかなりの差別です。


日本では暴走族対策として二輪規制が行われたが、統計を見ると「暴走族のほとんどは四輪車」で二輪は無関係でした。

だが政治家は高級車の後部座席にしか乗らないので二輪車に関心が無く、今後も改善は期待できないでしょう。