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ミャンマーの混乱をしかけたのはイギリスと中国、混乱のドミノ倒し

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アジアでは今まさにドミノ理論が起きている
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画像引用:https://politicaldictionary.com/wp-content/uploads/2020/06/domino-theory.jpg

ミャンマーの混乱はなぜ起きた

ミャンマーでは2021年2月に軍がクーデターを起こして実権を握り、抵抗する人々との衝突が続いている。

軍との衝突でなくなった市民は500人以上と報道されていて、軍は航空機による空爆も行っている。

タイとの国境に近い東部・カイン州では空爆と同時に軍の攻撃があり、住民はタイへ逃げ込んだが追い返されている。


タイもクーデターで軍事政権が実権を握っており、ミャンマー軍を支持はしていないものの逃げ込んだ市民を追い返した。

空爆されたカイン州にはカレン民族同盟(KNU)の拠点があり、少数民族武装勢力の鎮圧を狙ったと思われる。

ミャンマーは少数民族が多い国で武装勢力も存在し、軍と衝突し軍事政権に抵抗している。
ミャンマーは135の民族から成り70%はビルマ族だが、ビルマ族も9の民族に別れている。

ミャンマーは1852年から1941年までイギリス植民地で、日本が4年間統治した後撤退し、1948年にビルマ連邦として独立した。

イギリスの植民地になる前のビルマはビルマ王朝とビルマ族が支配していたが、イギリスはインドや華僑やロヒンギャを移住させ多民族国家とした。
これはビルマを混乱させて国力を衰退させ統治する為で、ヒンズー教、イスラム教、仏教、華僑、キリスト教徒が混在し互いをけん制しあった。

イギリスが仕掛けた混乱は今もミャンマーを苦しめていて、イスラム教のロヒンギャ族への弾圧がたびたび報道されていた。

独立後のビルマ=ミャンマーも混乱が続き、周辺国からの圧力を受ける事になった。

インドシナ半島で独裁のドミノ倒しが起きている

蒋介石の国民党中国は日本軍占領下のビルマに輸送ルートを通じて支援し、国共内戦に敗れた中国軍の一部はビルマに逃げ込んだ。

ビルマにはビルマ共産党があり一時共産主義が優勢となったが、1958年に軍事政権が樹立し混乱を収めた。

長く軍事政権だったのは軍隊しか国内の混乱を収められなかったからで、一時的な民主化のあと再び軍事政権に戻った。
ミャンマーは仏教国だがイギリスによる混乱化政策によって、キリスト教徒が多い地域、イスラム教徒が多い地域、ヒンズー教徒や華僑が多い地域などがありまとまらない。

軍事政権下では民主化運動がたびたび起きているが、ソ連と中国の東側陣営は軍を支援しアメリカが主導する民主化は成功しなかった。

2021年の軍事クーデターも中国が背後で支援していると見られ、国連安保理の非難決議にもロシアと中国が反対している。
インドシナ半島では隣のタイが軍事政権、ベトナムは共産党独裁、カンボジアも一党独裁、ラオスは共産国家と『まともな国』が一つも存在しない。

こうなるとインドシナ半島では独裁や共産主義が”まとも”で、民主主義のほうがおかしいと考える人々が多いのかも知れない。

ミャンマー、ラオス、ベトナムは中国と地続きのため交流が多く、国境には中国人の軍閥も存在し強い圧力を受けている。
インドシナ半島の国々は貿易額の1位は圧倒的に中国で、日米欧を合わせたより中国の経済力が大きい。

日本経済が好調な時は日本が多額の援助をし、この地域でも民主化が起きるような気がした時期もありました。

インドシナ半島は中国の支配によって再び闇に閉ざされようとしていて、それどころか海洋地域のアセアン諸国も中国の影響を強く受けている。
ベトナム戦争時に東南アジア諸国が次々に共産化する『ドミノ理論』が叫ばれたが、今まさに共産化や独裁化のドミノ倒しが起きつつある

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