韓国LG電子がスマホから撤退
2021年4月5日に韓国LG電子はスマホ事業からの撤退を発表し、ガラケー時代から20年以上の歴史に幕を閉じる。
LG電子は一時世界シェア3位だったが最近は2%ほどで、20%のサムスンとは大きな差がついていた。
LGスマホのシェアを奪ったのは中国製スマホで、ファーウェイやオッポなど低価格スマホが世界シェアを伸ばした。
2019年には米トランプ大統領がファーウェイを規制するファーウェイショックが起きました。
ファーウェイも一時世界シェアでサムスンを抜き1位になったが、今後は5%以下に落ち込むと予想されている。
ファーウェイは今後新開発のスマホには米国製OSやアプリ、米国設計の部品を使えなくなり他社との競争で不利になる。
ファーウェイが抜けた穴を美味しく頂いたのはサムスンで、LGに恩恵はなく赤字が膨らんだ。
サムスンやLGといった韓国製スマホは高級なアップルに対して低価格を売りにしていて、中国製とまともに競合した。
サムスンは低価格機から10万円超の超高級機までフルラインナップだが、安売り商法しかないLGは打撃が大きかった。
サムスンは2020年も出荷台数世界一だったが、2020年4~6月期に初めてファーウェイが首位に立った。
ファーウェイは5580万台を売ったがほとんどは中国国内の売り上げで、今後急速に落ち込むと見られている。
2020年の世界スマホ出荷台数シェアは1位サムスン(20%)、2位アップル(15.9%)、3位ファーウェイ(14.6%)以下シャオミ、ビボが続いた。
日本政府の大失策でスマホ市場を独占したサムスン
サムスンがスマホシェア世界一を獲得したのは東日本大震災があった2011年で、それまでノキアが携帯端末で世界一だった。
アップルのiPhoneが通年で世界一だった年はなく、スマホ端末として2011年まで世界唯一で世界一だった。
2010年以前はブラックベリー、モトローラがノキアと友に3強を形成し、日本メーカーはずっとランク外です。
日本メーカーがガラケーでもスマホでも競争できない原因は、ガラケー初期の政府政策にあったとされている。
日本政府は国内通信市場を外国から守るためわざと世界と違う規格とし、国内市場は守られたが日本メーカーは世界に通用しなくなった。
スマホ時代もこれは続き大キャリアによる一括販売だった日本は、スマホとSIMは別々の世界とは違っていた。
日本メーカーが携帯電話やスマホに参入しなかった事で韓国は最大の利益を得て、アップルの唯一の対抗メーカーになった。
今もファーウェイやシャオミが中国製なのに対して、自由主義国のアンドロイド端末ではサムスンが唯一の選択肢に近い。
もし日本政府が最初に世界と同じ規格にしていたら、ソニーやパナソニックなど日本メーカーは現在主要プレイヤーだったかも知れません。
そのサムスンの世界シェアは2012年に30%だったのが現在は20%、アップルは15%で中国勢は10%前後に数社がならんでいる。
サムスンの優位性はアップル以外で最大の西側メーカーである点で、中国製スマホが制裁されると売り上げが増えた。
だがこれは一時的な特需と言えるので、サムスンに変わる西側メーカーが登場したら1位の座は危うくなる。