日本の皇帝と対等に会談した事が、習近平が最高指導者になる決定打になった
画像引用:https://www.jiji.com/jc/worldcup2018?s=v4&id=20181102world&p=20181102world-jpp08762755 中国の習近平国家副主…:【地球コラム】2度目の「天皇訪中」はあるのか~中国の対日接近戦略を探る~:サッカーロシアW杯2018:時事ドットコム
反日活動家は親日だった
世の中には不思議な事があり、韓国人や中国人が日本批判すると「きっとこの人は日本が嫌いなのだろう」と思うでしょう。
そうではなく日本嫌いは出世のためのポーズで、実は大の日本ファンだったという場合があります。
よく知られているのは親子で韓国大統領だった朴正煕と朴槿恵で、槿恵の妹によると一家は日本好きだった。
朴正煕は大統領になってからも「日本時代のほうが良かった」と言い、日本の歌を歌ったり当時の事を話して聞かせた。
朴槿恵も日本にくわしい知日派で安倍総理とも友人だったが、大統領になるために反日の衣をまとった。
理由は韓国では反日が受けるし、親日だと売国奴と糾弾されるので個人の心情は関係ないのです。
韓国は2019年から日本不買運動をしているがこれを主導した与党の中心人物も、実は日本ファンだったと糾弾されています。
あの靖国神社を見下ろせるのが売りの三菱系マンションを購入し、日本での活動拠点にしたり賃貸経営していた。
この人の愛車はレクサスの高級車だったが、日本不買で日本車ボイコットを国民に呼びかけていました。
あのサムスンの創業者は日本時代に早稲田大学に通い、息子も日本に留学させるほど日本ファンだったが、韓国では反日ポーズをとっていた。
ロッテは日本で生まれた韓国人企業ですが、心情がどうなのかをはかり知ることはできない。
韓国ばかりではなく、あの毛沢東や習近平も日本ファンだったのが分かっています。
親日と日本への外交姿勢は無関係
習近平は2020年に国賓訪日し天皇と面会する予定だったが、表向きはコロナのだめに中止になりました。
実際にはウイグル問題がこの頃から深刻化していて、また天皇が加担したと非難されかねないので理由をつけて中止したと思われる。
「また」というのは1992年(平成4年)の天皇訪中が、チベットやウイグルで日本政府が中国を支持したと政治利用されたからでした。
天皇訪中で日本政府は天安門事件でも中国を支持したことになり、南京事件や過去の戦争でも中国を支持したことになった。
同じ1992年(平成4年)に江沢民軍服事件があり、皇居での宮中晩さん会に江沢民主席は軍服を着用して出席した。
説明はないが明らかに天皇(=日本)を侮辱する目的で、マッカーサーと昭和天皇の写真をまねたのかも知れない。
ちなみに江沢民も「親日」で知られていたが、河野洋平や野中広務など、自民党の有力政治家をスパイとして利用していた。
このように親日・反日と日本に対して友好的か敵対的かは、なんの関係もない。
マスコミは「次のXXX国の大統領は親日だから友好的」と言いますが、実際には外交姿勢と個人の心情は無関係です。
オバマは腹の底から日本を嫌っていたが外交姿勢は友好的、レーガンは中曽根と仲が良かったが、プラザ合意などで徹底して日本を貶めました。
習近平が天皇との会談にこだわった理由
毛沢東が大の日本好きだったのは有名な事実で、共産党に入党したのも「明治維新のような革命を起こすため」でした。
明治維新に関する本を読んで感動し、自分も中国で維新を起こしたいというのが彼の原動力になったようです。
第二次大戦中に共産党軍を率いる事になった毛沢東は、日本軍を非常におそれていて「絶対に戦わない」方針を取りました。
日本軍と戦えば必ず負けると思っていたので、国民党軍を日本軍と戦わせて共産党軍は逃げ回っていました。
むしろ毛沢東は日本軍に情報提供したり協力し、終戦時も日本兵や日本軍を貶める行為はしなかったと言われています。
その後毛沢東は日本に赤化工作をしかけて学生運動で革命を起こさせようとし、一時は日本でかなりの暴動を起こすのに成功した。
江沢民が親日家だったのは書いたが、その後の習近平も親日家で、彼が最高指導者になったのは(平成の)天皇のおかげでした。
2009年頃胡錦涛の後継者争いが激しさを増していたが、習近平は地方役人出身の弱小派閥で有力ではなかった。
決定打になったのが2009年12月15日に行なわれた天皇と習近平副主席の会談で、外国首脳と同じ「竹の間」で行われた。
当時日本は鳩山由紀夫の民主党政権で、鳩山らがこの会談をセッティングしたのは容易に想像できる。
習近平と天皇が会談した様子は中国でトップニュースになり、「次期指導者は習近平」という流れが形成された。
だからと言って習近平の日本好きで中国が「親日」になったりしないのは江沢民や朴槿恵と同じです。
中国では日本の天皇とサシで対談できたり、国賓として招待されるのはステイタスであり、中国人も案外日本ファンなのが伺えます。
でもだからと言って中国が親日国になることはないでしょう。