外国首脳と友達になると、パシリやスパイとして利用される
個人的に敵対的であっても外交の不利益はない
友だちになったら外交では損をする
菅首相は2021年4月15日訪米し、バイデン米大統領と外国首脳としては初めての会談をする。
思い出すのは2016年11月、大統領就任前のトランプにはせ参じて初会談した安倍首相でした。
安倍首相はタカ派で知られるトランプが大統領に就任したので、いち早く対談して利を得ようとしたと思われる。
安倍トランプは4年間親密だったが外交上の成果はというと、あまりなかったような気がします。
むしろ前任のオバマ大統領のほうが、親密ではなかったが外交上の成果は大きかった。
オバマは鳩山や菅以来どちらかというと日本嫌いで、国連などで熱心に日本外しを指示していたとされる。
だが2014年の訪日では米大統領として初めて『尖閣諸島は日米安保に含まれる』と明言し、慰安婦問題でも日本を支持した。
退任間近の2016年にはやはり米大統領として初めて広島を訪問し、事実上米国の責任を認めた。
2011年の東日本大震災では頼まれもしないのにトモダチ作戦を実行し、民主政権で破綻していた日米関係を修復しようとした。
このオバマが安倍首相や日本人と仲が良かったかというと、鳩山の詭弁に呆れた類の話しかない。
ケネディ大統領は1961年から1963年までで、日本を好きではなかったと思うが日本の為に有利に働いた。
就任半年後の1961年に沖縄返還に調印、ベトナム戦争を引き起こして日本にとっては経済特需になった。
日米首相は敵対的なほうが良い?
1962年に米ソが核戦争の瀬戸際までいったキューバ危機で、ケネディは日本の運命を決定する演説をしていた。
10月22日にケネディはテレビ演説で「米国の同盟国への攻撃は米国への攻撃とみなし報復する」と述べている。
この演説の前は世界に展開する米軍はただの侵略軍だったが、守ってくれることになり日本もアメリカの核の傘に入った。
この頃日本政府は独自の核武装や再軍備も検討していたようだが、「アメリカが守ってくれるんなら非武装でいいや」と思った。
トルーマン大統領は1945年4月から1953年1月の人で、原爆投下や都市への絨毯爆撃を命令した人物です。
ただしルーズベルト大統領死去で急遽大統領になったので、大統領になった時にはあらゆることが既に決定されてた。
こんなトルーマンが日本の為に働いたのが1950年の朝鮮戦争で、それまで制裁されていた日本に無限大の生産注文が舞い込んで復興できた。
アメリカは終戦後、意図的に日本人を苦しめる為食糧不足を引き起こしたり、生産活動を禁止しました。
大統領とトモダチになったらパシリにされる
輸入も輸出も生産も農業すら禁止、商売も禁止し原爆被災者には治療するふりをして偽薬を与え、その様子をビデオ撮影させた。
トルーマンは心底日本人を憎み切っていた筈だが、朝鮮戦争が起きるや「日本さん、協力お願いします」と頭を下げてきた。
これで日米関係は逆転し1990年のバブル崩壊まで日本の押せ押せ時代が到来しました。
反対に親日家と言われていたのがレーガンやブッシュjrだが、ほぼろくな事をしていない。
ブッシュは2007年に安倍首相を呼びつけて、「おい、今すぐ慰安婦に謝罪しないならここから出ていけ」と怒鳴りつけ安倍首相は謝罪して帰ってきた。
ブッシュの真の目的は日米貿易交渉で、無関係な事で謝罪してしまった安倍首相はもちろん不戦敗で帰国しました。
レーガンはバブル崩壊の原因になったプラザ合意をしかけ、今も日本は後遺症に苦しんでいます。
日本の首相と米大統領がトモダチになると、「おい安倍、トモダチなら証拠を見せろ」などと言われて譲歩を迫られるケースが多い。
むしろ敵対的な関係のほうがマシなほどで、外交は友達作りとは関係ないのです