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電動キックボードや電動自転車規制緩和、壁は駐車規制

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日本の道路政策は4輪自動車だけに偏重し、それ以外は歩行者すら排除するものだった。
なのでセグウェイや電動自転車が登場しても日本だけ対応できなかった
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2輪差別は要するに金

日本政府は1960年代から「4輪自動車以外の乗り物はすべて悪」と決めつけて排除する政策をとってきました。

理由は通産省などの高級官僚が「自動車は金になるが他は金にならない。よって自動車以外禁止する」と考えたからです。

戦後日本では半自転車のモペットや様々なバイクやスクーター、3輪車や電動車もあったが多くは排除されました。


以来日本は4輪自動車のための道だけを整備し、他の乗り物が走る事を(人間すら)考慮しませんでした。

イギリスなど欧州の道のほとんどには歩道があるが、日本では十分な歩道付きの道路は一部だけです。

日本で特に標的にされたのが2輪車で、バイクも自転車も悪の乗り物であるかのように排斥された。
都市部ではあらゆる場所で駐輪禁止で駐輪場もなく、取り締まりで罰金を取ったり没収しています。

学校でも「2輪は悪」と教え3ナイ運動というものを進め、テレビでは警察24時や刑事ドラマで「オートバイの暴走族」を放送しました。

テレビを見た世論はバイクを禁止するべきだと騒ぎ、日本のバイク免許は世界一取得が困難な免許制度になっています。
なお実際には暴走族のメンバーのほとんどは4輪車で、交通事故のほとんども4輪車だったのだが、要は2輪車を撲滅させたかったのです。

自転車も駅前にあふれたりして社会問題化し、政府は自転車禁止運動をおこないました。

しかし4輪自動車がいくら増えても問題視せず、ずっと小さいバイクや自転車だけ問題にしたのは、やはり金になる4輪を優遇し金にならない2輪は排斥したのです。

現実に対応していない法律

こんな日本に一石を投じたのはアメリカが開発したセグウェイという乗り物で、横2輪の電動自転車みたいなものです。

多くの国では低速の乗り物は無免許で乗れるが、日本では動力で走れば速度と関係なく「自動車運転免許」が必要でした。

これは酷いというので車イスとシニアカーは例外になったが、電動自転車や電動キックボードは自動車のままです。
世界初の電動自転車はヤマハだったが、世界はモーターのみで自立走行する電動自転車が普及しました。

日本では違法なのでモーターのみ走行の電動自転車は登場せず、先行したのに政府規制のせいで市場の8割を欧州と中国にとられました。

日本政府は2021年4月にようやく、低速の電動車を免許不要とする検討をしていると報道されました。
警察庁の有識者検討会によると新規制は「時速6キロ以下は歩道可、15キロ以下は免許不要」と報道されている。

現在免許不要歩道走行可能なのは時速6キロ以内のシニアカーだけで、速足で歩く適度までです。

モーターだけでそれ以上の速度が出たら原付バイクあるいはマイクロカー扱いになっていました。
最近見かける電動キックボードは現在は原付バイクで、ナンバーや保安部品をつけて車道を走らなくてはならない。

電動だけで走行する電動自転車も同様に、現在はナンバープレートに自賠責シールを貼って車道を走らなくてはならない。

はっきりいってあんなものが歩道を走ったら事故が続出するので、歩道走行の厳罰化も必要になる。
キックボードにしろ電動自転車にしろ駐輪場の不足が問題になり、4輪偏重政策の矛盾は解消されません

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