ドイツ国内建造でも信頼性が低いが、韓国・アルゼンチン・インドネシアなどで建造した分はさらに信頼性が低い
画像引用:https://www.reddit.com/r/submarines/comments/ceulj6/indonesia_launches_1st_locally_assembled/
ドイツ製潜水艦がまた沈没
ドイツは第一次第二次大戦で多くの潜水艦を建造し成果を上げ、Uボートは世界一の潜水艦として名を馳せた。
だがそれはもう過去の栄光になったようで、現在ドイツでは潜水艦の稼働がゼロに近いと言われている。
ドイツは戦後多くの国に潜水艦を輸出していたが、事故や沈没が相次ぎ評判を落としている。
2017年11月にはアルゼンチンの潜水艦ARAサンフアンが消息を絶ち、1年後に海底から発見されている。
海底800mで水圧で外側から押しつぶされていて、深度を維持できなくなって海底に沈んだと推測される。
サンフアンは通常動力型のドイツ製TR1700型潜水艦で、ティッセン・ノルトゼーヴェルケ造船所で1985年に竣工している。
潜水艦の最大深度は極秘だが、このクラスの安い潜水艦だと300mと言われている。
空き缶を想像すれば分かるが大きいほど水圧に弱くなるので、1万トン超の原潜も400m前後しか潜航できない。
アメリカのシーウルフ級原子力潜水艦は500mとされていて、大きな空き缶でも外殻の強度を上げれば深度は深くなる。
日本の潜水艦は450m潜航できると言われているが、当然公表されておらず確かめる事も出来ない。
潜水艦王国の面影なし
2017年の報道でドイツ海軍の全潜水艦6隻全てが運用不能になっていると報道されました。
驚いたのは全艦故障と同時に6隻しか潜水艦が無い事で、これほど少ないと建造技術を維持するのが大変な筈です。
日本の潜水艦は約20隻で約20年間使用して廃棄するが、それは毎年1隻建造して建造技術を維持するためです。
潜水艦を40年使ったっていいのだがそれだと2年に1隻しか建造しないので、”腕が落ちる”のです。
米海軍は10隻の空母と約57隻の原子力潜水艦を保有しているが、これほど多いのは数が必要なばかりでなく、数多く建造しないと技術を維持できないからでもある。
ドイツは6隻の潜水艦を20年使用すると、3年に1隻のペースでしかないので、これだと潜水艦専門の造船所や造船会社を維持できない。
そこで新興国向けに輸出したのだが、高いうえに故障続きで評判がた落ちになっている。
2021年4月21日にインドネシア海軍の潜水艦ナンガラが行方不明になったが、これもドイツのHDW社の209型潜水艦の輸出版でした。
韓国はドイツ潜水艦をベースに国内建造して『国産潜水艦』と称しているが、欠陥や故障続きで領海の外に出れない。
ロシア製や中国製潜水艦は少なくとも外洋で活動しているので、ドイツ潜水艦より信頼性が高い。
日本の潜水艦は過去10年以上に渡って南シナ海や東南アジア海域で活動していたと発表しているが、衝突以外の事故を起こした事はない。