ワクチンは既にあるが、医療関係者、高齢者、一般の順番を守るため接種を止めている
5000万回分のワクチンが消失?
報道によると4月20日頃の時点で日本のコロナワクチン接種率は世界最低、人口の1%にも達していないそうです。
厚労省の説明では4月22日時点でワクチン接種は251万7045回(NHK)なので人口の2%は超えているようです。
それでも欧米が50%前後なのに対し日本は2%と非常に少なく、なぜそうなるのか疑問に感じます。
ところがここで驚くような発表があり、EUは5000万回分のワクチンを既に日本に向けて輸出したと言っています。
『EUから1月末以降出荷のコロナワクチン、日本へが最多の5230万回分』 (2021年4月22日 Bloomberg)
という記事によるとEUは1月31日から4月19日までに5230万回分を日本に出荷していた。
43カ国向けに1億3610万回分のワクチン輸出を許可し、そのうち5230万回が日本なので38%を占めていました。
ところが日本で今まで接種したのは0.5%に過ぎない251万回で、しかもそれにはアメリカ製のワクチンも含まれている。
河野太郎規制改革相の4月5日会見では、米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチン171万瓶が欧州連合(EU)から到着すると言っていました。
米ファイザー製ワクチンはアメリカからではなく欧州から出荷されたようで、2月と3月で合わせて58万瓶、4月は1000万瓶と推測していた。
合計してもEUが輸出したと言っている5000万回には遥かに及ばず、接種実績は輸入分よりはるかに少ない。
ワクチン接種低い理由は役人の非効率か
考えられる第一はEUは「輸出を認可したが実際に日本に運んでいない」ことで、よく自動車が港にたまっているのと似ています。
第二は日本に到着したがまだ摂取していないパターンで、医療体制が整わないなどが考えられます。
医療関係者優先としているが、だから政府は”医療関係者”以外への接種を制限しているかも知れません。
日本人がやたら手続きにこだわるのは日本人が一番よく知っているので、役人が妨害していることは十分にあり得る。
あまり考えられない可能性としては、輸出した事にして横流ししているとか、日本政府が北朝鮮や韓国にこっそりプレゼントしたなどです。
首相官邸HPによると2月17日から医療関係者約480万人接種、4月12日から高齢者約3,600万人に接種とあります。
役人の純粋無垢な頭脳でこれを理解すると「4月12日までは医療関係者以外の接種を禁止する」とも受け取れます。
もし自分が役人だったら、先走って一般人への接種を始めて処罰されたら大変だと考えるでしょう。
結局EUがワクチンを大量に出荷したのに我々が接種できない理由は、日本の役人の非効率が原因と言えそうです。