心理的ダメージを与えて判断力を奪い、クリックさせて儲けるという手法です
劣等感で強制的にクリックさせるニュース
今見ているヤフーニュース一覧だけで、見る人の劣等感を刺激して「強制的にクリックさせる」見出しが何本もあります。
『人事が語る「昇給できない人の特徴」…年収200万~500万円台』は記事を読んでいないが見出しだけで内容を想像できる。
想定する読者は年収200万から500万のサラリーマンで、「自分の収入は低い」と考えている層です。
あなたのコレが原因で昇級できないと書いてある筈で、それはおそらく誰でも思い当たるような事です。
以前笑った記事では「服を毎日着替える人は昇進できない」ような事が書かれていました。
アップル創業者のジョブズは毎日同じTシャツで、今日着る服を考える時間が無駄だから同じ服しか着なかったそうです(同じデザインの違う服)
考えてみるとその通りだなと思いますが、毎日同じ色の服を着たからと言って、人生が成功したりしないでしょう。
このように劣等感を刺激して煽るような記事は、「誰にでも当てはまりそうな事」を書いて『だからお前はダメなんだよ』と来ます。
これで感情を刺激された人はその辺の広告に出ている「人生をやり直せる魔法の方法」とかの教材をクリックして申し込んでしまいます。
ニュースは最初から広告料で儲けたり、あほな商材を売りつける為に仕組まれていて、今までの人生で見た最悪のものは「笑うとがんが治る」と書かれていました。
笑わないと体内に毒素が溜まり抵抗力がなくなるが、笑う事によって免疫力がついてがんが治るなどと書かれていました。
そのニュースにはもちろん「笑うとがんが治る」という不思議な商材を売っていたり、会員を募集していました。
申し込んだ人は今ひとりも生きていないでしょうね
他人の劣等感で儲ける連中
例えば自分は良く靴下の片方だけを無くしますが、「あなたはなぜ靴下の片方だけ無くすのか?」みたいな記事をひきこまれれるようにクリックしました。
すると「全部同じ色の靴下にすれば片方なくしても使える」と書かれていて、以来その通りに実践しています。
ちょっとした困りごとを解決する手法はブログやニュースで良く使われる手法で、さらに劣等感を強烈に刺激すれば「強制的にクリック」されられるのです。
容姿にコンプレックスがある人、薄毛コンプレックスの人、学歴コンプレックスの人は、そうした記事があったら必ずクリックする筈です。
なるべく強烈に侮辱しておいて「解決法はこれだ」と味方を装って解決策を提示すれば、カモは簡単に引っ掛かります。
もう少し金もうけがうまければ自分もそうして儲けられたのですが、今のところやっていません。
見分けるポイントは自分の感情を強く刺激されてクリックしたくなったら、高い確率で”その手の記事だ”という事です。
ヤフーニュース一覧を見ていたら今度は『ほどほどに仕事ができる人が「実は出世から遠ざかる」のはなぜか』というニュースがありました。
これも読んでいませんが「ほどほどに仕事はできるが出世できない」劣等感を持つ人に、何かを申し込ませたり売りつけるような記事の筈です。
ヤフーのようなサイトにとってはこうした記事はクリックされやすく、記事の広告もクリックされやすいので儲かる記事なのです