中国には同盟国が無く、外国とは利害損得の関係しかない
画像引用:https://www.sbbit.jp/article/cont1/37797 中国の“現代版シルクロード”構想から学ぶ、日本製造業のこれからの勝ち筋 連載:第4次産業革命のビジネス実務論|ビジネス+IT
世界で最も孤立した国
意外な事だが中国には同盟国が無く、有史以来他国と親密な同盟関係を築いたこともない。
まず有史から近代以前は中華主義だったので文明は中国だけで、日本などの蛮族と対等とは考えなかった。
部族には援助したり搾取したりはするが、対等ではないので同盟なんかあり得ないという考えでした。
聖徳太子や天智天皇はこれを嫌って中国との関係を断ち、中国と対立する方を選びました。
朝鮮は中国に服従する道を選び、冊封にはいって中国皇帝の家来になり千年ほど過ごしました。
日本と他のアジア諸国との決定的な違いはこれで、近代以前は日本以外はすべて中国皇帝の勢力下でした。
清国はイギリスとの戦争に負けて香港などを割譲し、日本にも負けて次々に領土を奪われ、辛亥革命で中華民国になった。
やがて第二次大戦が起きてアメリカは中華民国と協力して日本と戦い、中国の飛行場にB17が離着陸したりした。
大戦が終わると国共内戦が起きて毛沢東の共産党が勝ち、国民党はアメリカの輸送艦で台湾島に運ばれました。
アメリカと台湾には同盟関係はなく「台湾関係法」によって外交関係や防衛協力をしている、アメリカが台湾を守る義務は存在しない。
冷戦時代にソ連と中国は共産主義陣営だったが、同盟関係はなく何度か軍事衝突していた。
中ソ友好同盟相互援助条約があったが、自主的に協力するものでやはり互いに助ける義務はなかった。
他国を助けない国は自分も助けてもらえない
現在の中国にも同盟国はひとつも存在せず、ロシアや北朝鮮やパキスタンなど最も親密な国とも同盟関係はない。
従って北朝鮮やパキスタンがどこかと戦争になっても、中国が助けるかどうかは分からず全く信用できない。
中国が他国と紛争になった時も助けてくれる国は存在せず、各国はその時の損得で行動を決める。
中国の最大の弱点はここで、いざという時に助けてくれる国はなく、助け合う仲間も存在しない。
この理由は中国人は人間不信社会であり、他人を信用せずまして他国など信用しない。
ソ連も人間不信社会で中国側が軍事同盟を希望したらしいが、戦争に巻き込まれると言って自主的な支援になった。
自分が困った時は助けてほしいが、他国が困った時は絶対に助けないのが中国とソ連、これが共産主義の本質かも知れない。
日本にも「アメリカは日本を助けるのが当然、日本はアメリカの戦争に関わらない」という人が大勢いるが、だいたい共産主義者のようです。
日米安保条約も相当いい加減なもので、戦争協力が明確にされていません。
日本が攻撃された時にアメリカは共同して対処するとファジーに書かれていて、「アメリカは日本を攻撃した国に宣戦布告する」ではない。
つまり北朝鮮や中国が東京にミサイルを撃ち込んだ時、アメリカは迎撃ミサイルで迎撃はするが、北朝鮮や中国軍と戦う義務はありません。
これはアメリカが攻撃を受けても日本が宣戦布告しないからで、お互い様というのが同盟関係の常識です。
守ってもらいたいけど自分は協力しないという国は、どの国とも同盟関係を築けず、守ってもらう事もできません。
もしアメリカと中国が局地的な戦争になったら、中国と親密な国は一斉に逃げ出し一国も参戦しません。
アメリカには多くの同盟国がありアメリカ側が圧勝するので、米中が戦うと中国の惨敗が決まっています