何度も悲観論を跳ね返したテスラ、今度はどうか
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テスラにまた悲観論
米EV企業のテスラは2020年は絶好調で21年も株価は最高値を更新し、GAFAMに匹敵する巨大企業になると期待された。
株価は2021年1月26日の883ドルが最高値で、この日の時価総額は8000億ドルを超えた。
当時の味方は真っ二つに分かれており、強気派はいずれ時価総額2.3兆円のアップルを超えると言っていました。
懐疑派としては著名投資家のアインホーン氏が「ばかげた流行に過ぎない」と言っていました。
同じころビットコインもバブル的な上昇を見せていて、テスラもビットコイン同様にバブルと指摘する人は多かった。
だがこうした指摘はテスラ創業時からあり、そのたびにテスラは販売台数を大きく伸ばして跳ね返してきた。
テスラはこの10年間毎年30%以上も販売台数を伸ばしていて、2020年はついに50万台に達した。
100万台も視野に入り、100万台なら世界の主要メーカーにも匹敵する大メーカーになる。
テスラは2021年1月から3月期の世界販売台数が前年比2.1倍の18万4800台になったと発表した。
このペースなら年間100万台を超えるし、減速しても50%増の75万台になる。
にも拘わらず最近テスラの評価が急落し株価も急落、バブルは崩壊したとも噂されている。
販売台数は急増しているのに株価が失速しているのは、将来に懸念が出ているからでした
ライバルが強力になり成長鈍化
米誌ウォールストリートジャーナル(WSJ)は最初からテスラに批判的だが、一時は実績を認めていた。
最近またテスラバブル崩壊のような記事を好んで掲載し、批判派に戻ったようです。
テスラ株下落を2000年ITバブル崩壊と関連付け、すべてはバブルだったのだと否定する人も居る。
テスラの株価が2割ほど下落した一方でトヨタの株価は最高値を更新したが、時価総額ではまだテスラはトヨタの2倍近くもある。
テスラ株は1月後半の80兆円超から最近の最安値まで約33兆円も時価総額を減らした(その後少し回復している)
大幅下落の後で前年比2倍の第1四半期販売台数が発表され、テスラがこのまま消え去るような批判は影を潜めた。
テスラの経営幹部で6月初めに退社したジェローム・ギレン氏は、その後2.74億ドルの株式を売却した。
テスラの経営を最も良く知る人物で、保有するより今売却したほうが良いと判断したのでしょう。
テスラは資金繰りが苦しかった時に役員報酬などを株式で払っていて、大儲けした人も居る。
テスラの将来に悲観論が出ている根拠はライバルが増え、強力になっている点が挙げられる。
トヨタをはじめとしてVW、BMW、GMなどのEVがそれなりに売れていて、年々充実してきている。
以前はEVならテスラしか選択肢Gは無かったが、今は山のようなカタログから選ぶことが出来る。
今後テスラが成長を続けるのか。どこかで成長限界にぶつかるのかは数年後に判明する