IT化が進んだ2000年以降、エネルギー消費は急増した
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画像引用:https://www.fepc.or.jp/enterprise/jigyou/world/index.html 世界のエネルギー消費と資源 - 電力事情について | 電気事業連合会



ITは環境に貢献せず

ITが世界のエネルギー消費を減らすとかエコだという話を聞いたことがあるでしょう。

実際にはIT化と関係なく世界エネルギー消費は増え続け、2019年も過去最高だった

2020年はコロナの影響で3.5%減少したが、2021年は4.1%増加が予想されています。

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IT化でエネルギー消費が抑えられたのかですが、グラフを見るとむしろIT化で加速している。

IT化は2000年以降特に顕著だったが、エネルギー消費も2000以降増加ペースが急になりました。

「IT化しなければもっと増えていた」という議論もあると思いますが、それは検証しようがない。


最近話題のCO2の世界排出量も、2000年以降増加ペースが穏やかになったという事はないです。

エネルギー消費とCO2排出量が同時に減少したのが1年だけあり、それはリーマンショックの2009年でした。

翌2010年からは倍返しとばかり減少分以上にハイペースで増加し、平均するとむしろ増加しました。


こうして見るとIT化はエネルギー消費削減やCO2削減にまったく貢献していない。

むしろ最も地球環境に貢献したのはリーマンショックで、おそらく不況が続くほど環境は良くなる。

それでもエネルギー消費量の伸びに比べてCO2排出量増加のペースは穏やかなので、少しはIT化が寄与したかもしれない。



IT産業自身がエネルギーの2割を消費する

国際エネルギー機関(IEA)によるとIT産業のエネルギー消費は20年時点で全体の12%程度だった。

だが今後10年で急上昇し、2030年にはIT産業がエネルギー全体の20%を消費すると予想されている。

自動車や航空機、鉄道などの運輸産業のエネルギ消費は23%だが、今後10年でIT産業が逆転する。


これではもうITによって削減するエネルギー消費やCO2よりも、IT産業自体のエネルギー消費が上回ってしまう。

20年にはアマゾンやグーグルなど米IT大手5社で、原発約7基分のCO2排出権を購入した

これほど膨大な電力を消費するのは半導体で、ビットコインなどのマイニングの電力消費だけスウェーデンの電力消費量に匹敵している。


半導体の高性能化は留まるところを知らず、ムーアの法則によると2年ごとに2倍、10年ごとに32倍になる。

電力消費はそれほどは増えないが、高性能な半導体は電力消費も多くなる。

身の回りのほとんどの製品に半導体が搭載されていて、単純なコンセントや電球にも搭載されている(LED電球)


例えばグーグルやアマゾンはネットワークを維持するために100万キロワット原発に相当する電力を常に消費している