自由に生きるには現金収入が必要
ノマドは「遊牧民」の意味で、ネット時代になって自由な働き方をする人としてカッコよく紹介されました。
好きな時間に好きな場所で働く、その実態はスタバなどで時間に追われてブログの更新をしていたりします。
ネットカフェなどを職場にしている人も居て、何らかの収入をネットで得ているのでしょう。
実際彼らが自由で気楽なのかは大いに疑問で、ネットで安い仕事を請け負ってやっている場合も多い。
ウーバーイーツも最初自由な生き方ともてはやされたが、常に時間に追われて暴走している。
CSでアラスカの山奥などで1人で暮らす人達のドキュメント番組があったが、結局彼らは金に追われている。
山中で孤立して生きるには最低100万円程度の現金が必要で、動物の毛皮を売るなどして生きている。
毛皮は簡単に取れるわけではないので、いつもお金の為に罠をしかけては見回りをしている。
アメリカには大型バンやキャンピングカーで放浪生活する人が、数十万人居ると言われている。
自由に旅をしながら生きるのだが、生活を維持するには現金収入が必要になる。
各地で短期労働をしては移動し、お金が無くなると働くのだが、やはりお金というものがついて回る。
現代ではネットで収入を得る手段があるので、ネットが無い時代より選択肢は増えている。
田舎暮らしの成否は現金収入で決まる
コロナの影響で田舎暮らしが注目され、特に若い人が都会から田舎へ移住する例が目立っています。
計画性がない人は、とりあえず移住すれば何とかなると考えるが、ほぼ何ともなりません。
都会では職業を選べるが地方都市では求人が少なく、地方都市ですらない田舎に職業はありません。
公務員や郵便局のような手堅い職業は事実上の世襲制で、よそ者が入り込む余地はないです。
民間企業そのものが少なく、過疎地ともなると「会社」が存在しない場合もあります。
それではネットで収入を得ようと考えても、インターネットが無い場合があります。
人口が少ない田舎の村ではやっても赤字なのでプロバイダーがサービスしていない。
村がプロバイダーをやっていたり1社だけサービスしていれば良いほうで、間違っても光回線はない。
通信速度が遅いうえに時々とぎれるのが過疎地のネット事情なので、ネットで仕事できない場合もある。
それではWiMAXなど無線インターネットでと思っても、電波が届かない場合があります。
田舎移住は高速ネットや職業を確保してからでないと、最初から躓くでしょう。
旅する生き方みたいのは日本でも増えるでしょうが、そういう人こそ計画性が必要です