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世界で起きている民主国家ドミノ倒し

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米軍の撤退地はタリバンが易々と手に入れた
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画像引用:https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2021/08/90-23.php アフガニスタン、90日以内に首都陥落も タリバン猛攻で=米当局者|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト

アフガンでアメリカが敗戦

アメリカはトランプ元大統領が中東で米軍縮小を進め、バイデン大統領でアフガン撤退を決定した。

撤退が進むと米軍に抑え込まれていたタリバンが勢力を回復し、アフガニスタン全土を支配下に置いた。

1978年のソ連アフガン侵攻や、ベトナム戦争の経緯とまったく同じでした。


ソ連は1979年に突然アフガンに侵攻した事になっているが、その原因を作ったのは米軍のアフガン撤退でした。

第二次大戦で連合軍は「日独を倒したら独立させる」とアラブを味方にし、大戦後も米軍などが駐留していた。

カーター大統領は日本で言う鳩山総理のようなタイプで、平和主義を掲げ中東などから米軍を撤退させた。
中東の要衝であるアフガンは誰も統治しない空白地帯になり、そこにソ連軍が侵攻してきた。

軍事常識では「誰も統治しない土地には誰かが攻め込む」のだが、カーターは「米軍が撤退すれば平和になる」と考えていた。

侵攻したソ連軍は核兵器を持っていたので米軍は戦わず、アルカイダやタリバンのような現地の武装組織を支援した。
それが今中東でアメリカなどと戦っている武装組織で、米軍のエリート部隊があらゆる戦闘方法を教え最強の武装組織に育て上げた。

バイデン大統領はカーターのように平和主義を掲げてアフガンから撤退したら、今度はソ連ではなくタリバンが攻め込んできた。

なるべくしてそうなったので不思議な事は無く、例えば日本から米軍が撤退し自衛隊も廃止したら、翌日には韓国軍とロシア軍、中国軍が攻めこんできます。

無理のある侵攻や統治は破綻する

ベトナム戦争もまったく同じように発生していて、大戦前はフランス領で少数のフランス軍が統治していた。

この頃のベトナム人は自分たちが西洋人と戦えるなど想像もせず、何も考えず従っていました。

そこに日本軍が乗り込んできてフランス人を追い払い、ゲンコツで「大東亜共栄圏」などの思想を叩き込んだ。
日本軍は敗戦で撤退し再びフランス軍が乗り込んできたが、ベトナム人は抵抗運動を始め混乱が拡大した。

独立運動を支援したのはソ連と中国で、ここに共産陣営と民主主義陣営の戦いが勃発した。

こういう経緯で始まったので民主主義陣営はベトナム独立を弾圧しフランス植民地に戻そうとする『悪の軍団』、共産陣営は『正義軍』になった。
自然な成り行きとして悪は敗れる訳で、アメリカは10年間戦った末1975年4月30日に完全撤退した。

奇しくもソ連によるアフガン侵攻も1989年2月15日、約10年戦った末に撤退している。

今回の米軍撤退は2001年の911から約20年間、日本が満州国を建国したのは1932年で敗戦は1945年なので約13年だった。
このように無理がある統治は10年から20年で破綻し、統治者は結局何も得られず撤退する。

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