20万円と5億円のどっちが高いかという競争なので、5億円に勝ち目はない
なぜトヨタはこれが分からないのだろうか
02c439a04c355731671d61809dad434e_1617138282_2

https://article.auone.jp/detail/1/3/6/7_6_r_20210331_1617138282816973 トヨタMIRAIの未来が乗り物にとどまらない訳_au Webポータル経済・ITニュース



水素戦略大失敗のツケ

トヨタは1997年「21世紀に間に合いました。」というキャッチコピーで初代プリウスを発売した。

世界初のハイブリッド車で従来車より50%以上燃費向上し、全世界から先進的と称賛された。

だがよくある事だが画期的な発明をした人はその後何もせず、陳腐化して笑いものになった。

スポンサー リンク

フォード創設者の初代フォードはT型フォードであらゆる自動車の歴史を塗り替えた。

フォードは大量生産という工業技術を発明し、これがあったからアメリカは第二次大戦で日本に勝てた。

日本は職人による精密な少量一品生産ではアメリカより優れていて、多くの戦闘機や軍艦は性能ではアメリカ製より優れている。


だが戦闘機を1万機製造した時に必要なのは、信頼性や生産効率、どれだけ短時間に前線に配備できるかなどです。

日本は最新鋭戦闘機を工場で生産し、大型トラックがないので飛行場まで牛車や荷車で押していました。

大戦末期に大量のB29やP51が飛来したが、新金属のジュラルミンが銀色に光っていました。


太平洋を渡ってきたというのに米航空機は油漏れひとつなく、それを見た日本軍パイロットは敗戦を悟ったそうです。

日本軍戦闘機は紫電改や疾風などP51より高性能な機種が存在したが、信頼性が低くまともに飛行するのが難しかった。

初代フォードに話を戻すと圧倒的な画期的発明をした後、あらゆる変化を否定するようになった。



改革者が老害になる時

ヘッドライトとかシートとか見た目の変更なども一切認めず、新型車の開発も認めなかった。

これでT型フォードは陳腐化し、その間にGMに抜かれて以来、フォードはアメリカで2番目のメーカーに留まっている。

トヨタもプリウスで世界最先端を達成して「これで良し」と思ったのかあらゆる変化を否定するようになった。


アメリカではプリウスに刺激されテスラが純EVを開発したが、トヨタは無反応で「EVは失敗する」と嘲笑していました。

これで思い出すのはネットショップのアマゾンが創業した時で、日本の偉い人は「夜中に通販で本を買うバカがいるのか」と嘲笑したそうです。

その後アマゾンはバカにしていた日本の出版界や小売業界をなぎ倒し、「日本最大の小売店」になりました。


EVを嘲笑したトヨタがやったのは燃料電池開発で、なぜEVより勝算があると思ったのかは分からない。

2010年くらいまでEVも水素も世界でひとつも成功例がなく、同じような下らないものと見なされていた。

だが2011年以降テスラが倍々ゲームで売り上げを増やしても、トヨタはEVを嘲笑し水素自動車の開発を進めた。


トヨタは燃料電池自動車ミライを発売したが、買っても給油できないので買う人は居なかった。

EVの場合家庭で充電するには充電設備が必要で10万円から20万円、急速充電設備は500万円から1000円とされている。

充電時間は100V電源だと200キロ走行可能にするのに約20時間、200V電源だと半分の10時間になる。


休日前に「燃料満タン」にしておくにはリーフの場合、400キロなので200Vで約20時間の充電が必要になる。

出かけた先の道の駅などで急速充電器があれば、30分で200キロ以上は走行可能になる。

あまり乗りたくないが、燃料電池の場合は大都市ですらほとんど補給スタンドがなく、田舎では一切ないので使用に耐えない。


EVの家庭用充電器は10万円から20万円で、充電に時間はかかるが「車の購入費用の一部」と考えれば高くない。

今時の高級車はちょっとしたオプションが数十万円するので、テスラを買う人にとってはフロアマット代くらいなのかも知れません。

対する燃料電池の補給スタンドを作るには一か所5億円以上、ガソリンスタンドは新設5000万円とされている。


EV20万円(急速充電1000万円)対燃料電池は5億円なので、競争するまでもなく最初から惨敗は決まっていました。

トヨタが全世界の10キロ置きに水素ステーションを建設するなら良いが、当然そんな事はしない。

一体なぜトヨタがEVではなく水素が良いと思ったのか、その理由がさっぱり分からない。

なお水素の精製には電力が必要なので、EVも水素もエネルギー効率や電力消費はあまり変わらない。