競争に勝った人しかまともな人生を送れないなら、その社会では子供は生まれなくなります
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クリア不可能な人生

日本は1990年代にそれまでの管理社会から欧米流の自由競争社会に転換しようとしました。

だが30年やって制度の欠陥が露呈し、参加者全員が不幸になる競争を強いられているようです。

これ以前の昭和や明治時代は人生のレールはほぼ決まっていて、レールの上を走れば成功や満足を手にできた。

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小学校から高校まで勉強し、頭が良い人や金持ちの子は大学に行き、就職して結婚するコースは決まっていた。

女性は25歳までに結婚するものとされ、山のようなお見合い写真を持ったおばさんが仲介に回りました。

周囲はなんとしても25歳、遅くても20台で結婚させようとし、男も30歳ぐらいまでに結婚しないと「はみ出し者」みたいに扱われた。


結婚するとまた周囲が寄ってたかって余計な世話をし、子供ができると今度は「家を建てろ」と圧力をかけます。

人生のレールは生まれてからしぬまでほぼ決まっていて、成功するか失敗するかで貧富の差が生れるだけでした。

ところが昭和が終わった頃を境にして「何でも自由だ。競争しろ」という事になった。


勉強も競争、学校も競争、就職も恋愛も結婚も競争、競争に負けたら周囲の人は世話してくれたりはしません。

結婚も自由競争になり、まず「恋愛をする能力」が求められ、結婚までのハードルが3mくらい高くなった。

今までは男も女もボーっと生きていれば周囲が結婚相手を探したが、今は自力で結婚相手を探す必要がある。



自由競争社会では9割の人は敗者になる

だが「自分にぴったりの結婚相手」などそもそも存在するのか、砂漠で小さなダイヤを探すようなものかも知れません。

自分が金持ちだったりイケメンだったり、アイドル並みにカワイイ女性なら簡単に相手が見つかるかも知れません。

だがこの世の9割の男女はイケメンでもカワイイでも、金持ちでも頭が良くもありません。


学校や就職や結婚や人生が自由競争になった結果、9割の人々は『無理ゲー』の中に放り込まれた。

無理ゲーとは絶対にクリアできないように仕組まれた難易度が高いゲームの事で、普通の地球人にはクリアできない。

そうやってコンプレックスを抱かせて長時間プレイさせたり、課金させるゲーム業界の手口です。


我々日本人も様々な業界や政府の都合の良いように自由競争という無理ゲーをやらされているのかも知れません。

例えばそこそこの大学を出てそこそこの会社に就職しても、そこでは「死ぬまで働くのが当たり前」「過労死は”甘え”だ」などと言われます。

上司は「おれが若いころはもっと苦労したもんだよ」などと嘘の自慢話でマウントを撮ろうとする。


死ぬまで働いた後は100%自力だけで恋愛相手を探し、誰の助けも借りず結婚までたどり着かないと子孫を残せない。

そんな勝者は半分も居ない訳で、自由競争社会では半分の人は子孫を残さず一生を終えます。

これが日本の衰退の原因の一つだと考えます