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『コスパ』の落とし穴、デフレ不況に一直線

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すべての商品のコスパが良くなると、次はデフレになる
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コスパブーム

この数年若者を中心に大ブームだったのがコスパという言葉で、コスパが良いが誉め言葉だった。

車やネットサービスや風邪薬の効き目まで何でもコスパで判断し、コスパが悪いと切り捨てる。

コストパフォーマンスは費用に対する効果の大きさだが、コスパは主に値段だけで評価する。


値段が高いが効果も高いものはコスパが悪いとされ、常識外の低価格で性能が悪くてもコスパが良いという。

つまりトイレットペーパーは安い方が良いのと同じように、スマホや自動車も判断する。

こういうのを経済用語でコモディティ化、直訳すると商品化だが値段しか差が無い商品を差します。
ガソリンはどこのGSで買っても中身が一緒なので値段しか差が無いが、典型的なコモディティ化です。

多くの新ジャンル商品は技術の進歩が止まってどれも同じになると、価格が崩壊します。

ペットボトルのお茶とか、安い電気製品とかコスパが良いものはだいたい技術的に”終わった”ものです。
訪日観光が盛んだったころ欧米人が驚いたのが日本の外食の安さで、500円でそれなりの食事ができる。

欧州では外食と言えば最低でも1000円、普通は3000円かかるらしいので、日本は食事は無料みたいに感じたでしょう。

これはコスパが良い事になるが、もう気づいたでしょうがコスパが良い国はデフレになります。

コスパが良い=デフレ?

アメリカではNYやカリフォルニアなど大都市の「ワンルーム(2人用)平均家賃」が30万円、家族向けは平均50万円台です。

日本は東京ですらワンルームは10万円以下なので1/3、これも日本の家賃は無料みたいに感じるでしょう。

収入はアメリカの1人当たりGDPは6万ドルで日本は4万ドル、GDPは収入ではないが日米差はほぼ2対3です。
欧州は意外に日本に近く1人当たりGDPは英仏は同じくらい、ドイツは4.5万ドルくらいです。

パリの平均家賃はワンルーム10万円以下らしいので東京と同等、それでいて外食は日本の3倍です。

2008年リーマンショック前に、「イギリスの鉄道は初乗り500円、北欧では水が1000円」のように話題になった。
実際は誇張されていたのだが欧州の物価は日本よりかなり高く、「日本は落ちぶれた」のように使われていた。

リーマンショックでユーロやポンドは暴落し超円高になったので、その後この物価はかなり修正された。

日本の物価が安いのは日本が落ちぶれたのはある意味事実で、経済絶好調のアメリカは物価も収入も高い。
アメリカでは多くの物が日本よりコスパが悪いが、それは経済成長率が高いから物価上昇率も高いのです。

日本のコスパがどんどん良くなるのはデフレになっているという事なので、実は良い事ではない。

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