現実はこのグラフより早く少子高齢化が進行している
https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=60925?pno=2&site=nli 中国の「2025年問題」-人口、財政、社会保障関係費の三重苦【アジア・新興国】中国保険市場の最新動向(36) _ニッセイ基礎研究所
超高速高齢化が始まっている
中国は2008年に日本のGDPを超え、実際この年は超えていなかったと思えるがお祭り騒ぎで喜んだ。
それから10数年が経ち今度は少子高齢化で”日本越え”を果たそうとしている。
中国では、2020年に65歳以上の人口が1億9000万人に達し、人口比で13%になった。
中国の高齢化率は2030年ごろ20%、2050年に30%に達し、その頃には人口減少が本格化していると考えられている。
「未富先老」という言葉が流行っていて、まだ豊かになっていないのに老後が来てしまうという意味です。
日本の高齢化が意識されたのは1990年頃だったが、その頃の日本経済は絶好調で1人当たりGDPは世界トップだった。
今はだいぶ落ちぶれたがまだ4万ドル以上で、フランスたイギリスなど欧州先進国と同等です。
ネット情報では「日本の1人当たりGDPは世界何十位」とひどく落ち込んだように煽っているが、事実は欧州先進国と同水準です。
「日本は落ちぶれた」と煽る人は必ず『購買力平価』などのトリックを使い、実際より日本を下に見せかけます。
中国の1人当たりGDPは1万ドルだがこれは発表しているGDPが真実だった場合です。
水増ししていたら現実のGDPは減るし、貧富の差が非常に大きい。
農村部ではまだ年収10万円の人が数千万人存在し、月収1万5000円が6億人存在すると政府も認めている。
中国流バブル崩壊後の対策
この月収1万5000円の6億人が2億人の高齢者と4億人の労働者になった時、おそらく社会福祉をしないでしょう。
中国は共産主義国で選挙によって指導者や権力者を選んでいないので、住民を切り捨てる事が可能です。
中国共産党の核心となる支持層は都市部の中産階級以上で、おそらく人口の1/3程度しかいない。
共産党としては都市部に住む4億人ほどの住人を満足させれば、権力を維持できます。
6億人の貧困層に選挙権はないし発言権もないので、治安部隊で鎮圧します。
2020年の中国の予算では人民解放軍が20兆円で多いが、驚くのは治安部隊が30兆円も使っています。
治安部隊は西側にはない考え方で、国内を鎮圧するための国内向け軍隊です。
それほどの金をかけないとクーデターが起きてしまうので、武力で不満を抑えています。
共産党としてはたとえ経済破綻して貧困層の6億人が飢えたとしても、6億人を切り捨てる事で乗り切ろうとします。