驚異のペースで増え続けたが、失速した
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消費大国の崩壊

中国最大のネットセール「独身の日」は毎年売り上げが増え一日で10兆円以上売り上げていた。

2021年の売り上げは20兆円を超えると思われたが、実際はかなり低い数字にとどまった。

アリババと業界2位京東の合計は15.8兆円、前年の2020年は12兆円だったので約1.3倍の伸び率だった。

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2020年は前年比62%増だったが、これ以前は毎年50%程度の成長率だったと思われる。

中国政府はネット企業への締め付けを行い、第二文化大革命のような事をしている。

独身の日の過剰な浪費や借金漬けが問題視され、目立たないようにイベントを自粛した。


最近の報道として中国ではアリババのようなネット企業が無許可で金を貸し付けている。

これはアリババなどが自社サイトのみで使える仮想通貨を会員に貸していて、ネットでは現金のように使える。

だが借りる時は「仮想通貨」でも返す時は現金で返すので、法の目を逃れる金融行為だった。


年収の数倍も借金し、社会問題化し国営テレビで大きく取り上げられたりした。

中国には自己破産や相続放棄制度がないので、たとえ本人が亡くなっても遠い親戚まで借金が回ってくる。

ジャックマーの政府批判発言の時に、党官僚が習近平にこれを告げ口し、ネット企業による金貸し行為が問題視され始めた



失速するネット消費

アリババは金融業の子会社を上場させようとしたが、共産党が介入して拒否された。

この頃から規制が厳しくなり、独身の日セールも例年よりかなり控えめに行われた。

こうした経緯があって独身の日売り上げは初めて低い伸び率にとどまった。


中国は貿易の伸びが減速したが、ネット消費の急激な伸びがこれを補ってきた。

今度はそのネット消費が失速し、残る不動産投資も政府が問題視し減速させようとしている。

中国政府は過剰な不動産投資を抑制し、政府によるインフラ投資も縮小させる方針を示している。


それでは何でGDPを成長させるかですが、特に秘策は持っていないようです。

これは中国の成長率にも表れていて、20年と21年は平均で4.9%成長、コロナの反動成長も期待外れでした。

このまま中国の成長率が低下していくのかに注目したい