円安では日本経済の大きさが何割か小さく表示される
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まやかしの円安が日本を小さく見せている

最近「日本の一人あたりGDPは先進国最下位」とか「日本の給与は韓国より低い」のようなニュースを見たことがあると思います。

それらのほとんどは数字を用いた手品の類で、実際の日本は英仏独と同じ水準です。

1人当たりGDPは約4万ドル強で、これは英仏の1人当たりGDPと同じ、ドイツよりやや低い程度です。

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アメリカは6万ドルと飛びぬけて高いが、日本が他の先進国より低いという事はない。

韓国が言っている「給与が日本を超えた」については、そのような事実が無く完全な誤報です。

日本の平均賃金は約30年下落しているが、男女を見ると女性は30年以上連続で賃金増、男性は30年連続減少となっている。


日本のGDPが世界全体に占める比率は30年連続で低下していて、1人当たりGDPも世界トップから20位以下になった。

IMFによると日本の1人当たりGDPは世界24位で、23位はフランス、22位はイギリス、ドイツは17位でした。

日本とドイツの間にはカナダ、ニュージーランドがあり、日本の下にはイタリア、韓国、スペインなどがある。


日本の1人当たりGDPは以前より低いが先進国では平均的であり、特に低いという事はないです。

そんな事より大きな影響を与えているのが円安で、現在は1970年代の1ドル300円に匹敵する超超円安になっている。

30年間日本だけデフレ、日本以外はインフレだったので、ドル円レートが同じでも実質的に円安が進行しています。



円安が日本を小さく見せかけている

2022年現在1ドル約115円ですが、日銀によるとこのレートは1970年台後半の1ドル307円と同じです。

これを1990年と同じ1ドル145円に戻そうとすると、なんと1ドル54円台にする必要があります。

ドル円レートを1ドル54円にしてGDPが540兆円で変わらないとすると、日本のGDPはドル建てで2倍超の約10兆ドルになります。


実際にはこれほど円高になれば円建てのGDPも減少するので、5兆ドルから10兆ドルの間になります。

2011年から2012年にかけて円高が進み日本は深刻な不況になったが、ドル建てGDPでは急成長しています。

リーマンショック前は1ドル120円台で日本は好景気だったが、ドル建てGDPは4.5兆ドルでマイナス成長だった。


ところが2007年から2012年まで深刻な不況だったのに、ドル建てGDPは6.2兆円に増えています。

これが円安による見せかけのGDPで、円高になると日本経済の本当の大きさが明らかになります。

おそらく次の円高では日本のドル建てGDPは7兆円以上になる筈で、それが本当の「日本の大きさ」です。