8.1%だが前年と平均すると5%
画像引用:https://sp.m.jiji.com/article/show/2690051 中国GDP、4.0%増=「ゼロ・コロナ」響く―21年10~12月期 _ 時事通信ニュース
中国経済が急減速
中国国家統計局が発表した2021年10月から12月のGDPは、1年前と比べて4.0%増だった。
これは欧米式とも日本式とも違い、西側諸国は3か月間のGDPを前の3か月と比較する。
それが1年間続くものとして年率で発表したり、そのまま3か月間のGDPを発表したりします。
だが中国は1年前のGDPと最近3か月間のGDPを比較するので、見た目の数字がとても大きくなります。
中国の狙いはここにあり、自国の成長率を高く見せかけて国民を共産党に従わせようとしています。
中国の年間成長率はコロナ前の2019年が5.9%、2020年が2.3%、21年は8.1%でした。
コロナの2年間を単純に均すと5.2%になり、コロナ前の5.9%より成長率が下がっています。
個人消費は12.5%増だったが12月は1.7%増と減速し、不動産や固定資産投資も年末にかけて急減速した。
中国はコロナ感染者を抑え込んできたが、年末にかけて感染者が増加し、西安市ではロックダウンも行われた。
より細かく見ると2020年3月期のGDPはマイナス6.8%、21年3月期は逆に18.3%プラスだった。
そこから成長率は下がっていき、21年12月期はプラス4%になり、勢いを失っています。
下がった理由はコロナ以外にも、中国の政治や外交、国内経済に原因があると見られている。
内憂外患で成長率鈍化
中国は最近西側先進国との関係が悪化し、特にアメリカとは報復合戦のようになっています。
アメリカが制裁すれば中国も制裁し、一見互角のように見えるが必ず「小さい国」が打撃を受けます。
中国GDPはアメリカGDPの7割だが、それはGDPで比較するからで総合力では2倍以上差がある。
さらに無数の同盟国を持つアメリカと同盟国なしの中国では、外交力でも2倍以上の差があります。
アメリカはアメリカ軍によって全世界で貿易をしているが、中国は「米軍やNATOに守られて」貿易をしています
互いに制裁しあえば打撃を受けるのは中国だけで、アメリカはなんのダメージも受けません。
これは大戦前の日独VS米英の制裁合戦と同じで、中国経済だけがダメージを受けて縮小します。
また中国政府は最近国内の締め付けを厳しくし、アリババのようなIT企業も規制対象になっている。
たとえば「未成年のゲームは週3時間まで」「美少年タレント禁止」「英語教育禁止」など意味不明なものが多い。
国民を規制するのは経済活動を規制する事なので、徐々に経済の活力を奪っていく