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2050年に「コーヒー豆」が世界から消えるかも知れない

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そのコーヒー豆をつくる人の年収は12万円です
割に合わないので今後コーヒー豆の栽培は行われなくなります
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コーヒー農家はなぜ貧しいのか

何年か前にコーヒー豆の記事を書いたとき、このままだと将来コーヒー豆を生産できなくなるような事が分かりました。

地球温暖化で今まで栽培していた地域で栽培できなくなり、同時に貧困や低収益でコーヒー農家も激減します。

その時「コーヒー一杯400円のうち、農家に渡るのは2円」と書いたが、現在もまったく改善されていません。


お茶と比較するとコーヒーの酷さは一目瞭然で、日本の専業茶農家の年収(売上ではない)は1000万円前後だそうです。

一家4人とかの合計なので実は1人当たりでは高収入ではないが、家族で1千万円なら生活には困らないでしょう。

コロンビアなど有名なコーヒー豆労働者の年収は12万円で月収はわずか1万円程度とされています。
今時中国の農民ですら平均年収20万円くらいはある(李克強首相「月収1万5千円が6億人」)

有名なコーヒー産地のコーヒー農家の1人当たり年収は、中国の貧しい農村と同じくらいです。

日本でコーヒー一杯の値段はお茶一杯の値段より高く、日本人が搾取しているわけではない。
牛丼屋ではお茶を無料で配っているが、コーヒーを無料で飲める店はないのでコーヒーの方が高い。

日本の安いお茶の多くは中国奥地からの輸入で、静岡茶などは決して牛丼屋で無料で配ったりはしない。

2020年のニュースによると中国の茶産業従事者は7000万人で、貴州省の茶産業平均年収は16万5000円だった。

世界中でコーヒー豆が栽培されなくなる

奇しくもコロンビアのコーヒー豆労働者の年収と、貴州省の茶産業労働者の年収が近い値になりました。

ちなみに中国の記事では「茶産業によって貧困だった農民の年収が増えた」と肯定的に書かれています。

中国奥地の農村の平均年収は2010年以前は7万円以下だったので、茶産業で倍増したとみられます。
中国の安いお茶は日本でペットボトルになりますが、日本の国産茶は100g数百円のブランド茶になります。

コーヒー豆市場はアメリカの穀物メジャーが支配していて、多くの豆がニューヨークのオフィスのパソコン上で取引されます。

安い輸入茶葉は100g50円程度からあり、500mlで2gくらい使われているので、茶葉の値段は1円程度で労働者の収入はもっと少ない。
日本で100円で売られているペット茶のうち貴州省の労働者に渡っているのは1円以下になります。

某世界一のコーヒーチェーンで400円のコーヒーを飲むと、約2円がコーヒー労働者に渡るので、実は比率としては同じくらいです。

コーヒー豆の問題点は高級茶のように高級コーヒーを育てても、年収が増えない。
1杯千円取る最高級のコーヒー豆であっても、収穫量が少ないのでコロンビア農家の収入はあまり変わりません。

もう割りに合わないのでコーヒー豆栽培をやめる農家が続出し、2050年にはコーヒー豆の収穫量が激減すると言われています。

そうなったら地球温暖化で静岡や京都で高級コーヒーが栽培できるようになり、高収入になるのかも知れません。

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