スマホゲームは中国の方が得意としていてゲーム機は日本の独壇場
PCオンラインゲームが得意な韓国はスマホゲームが苦手
10年ほど前のオンラインゲーム全盛期に韓国製ゲームが世界を席巻し、日本でも高い人気がありました。
リネージュ、TERA、ラグナロクオンライン、メイプルストーリーなど続々と大ヒットを飛ばしていました。
その頃日本は家庭用ゲーム機が世界的に下火になり、PCオンラインゲームに対応できなくなっていた。
プレイステーションや任天堂はオワコンと呼ばれ、ゲーム機より複雑なゲームができるパソコンゲームが拡大していた。
PCゲームを得意としていたのはアメリカで、FPSなどの戦場を舞台にしたリアルなゲームが多い。
韓国が得意としたのはドラクエのようなRPGだが、遥かに美しいグラフィックでオンラインに特化していた。
その後スマホゲームが主流になるとここではいち早く日本の新興ゲーム企業が台頭し、韓国はPCゲームほどヒット作を出せなかった。
その後また時代は変わり家庭用ゲーム機が復権し、PCゲームは下火になり、スマホゲームは拡大している。
ここで中国が登場し14億人の巨大市場を背景に、国内でビッグヒットを飛ばしている。
中国人はPCを持っていないのでスマホゲーム比率が高く、世界で注目されるヒット作も出ている。
2021年「世界のモバイルゲーム売り上げトップ10」によると、1位から3位までは中国製ゲームだった。
韓国製スマホゲームは10位以内に入っておらず、日本はポケモンとウマ娘が入り、アメリカやイスラエルが上位に入った。
ゲーム業界でも中国の台頭
韓国ゲーム産業は家庭用ゲーム機に弱く、スマホゲームにも弱く、ひたすらPCオンラインゲームに特化している。
その理由はおそらく日本製家庭用ゲーム機の販売規制と、PCバンと呼ぶPCゲーム専用ネットカフェの存在がある。
各国の得意不得意がはっきり分かれているのが興味深く、日本はPCオンラインは苦手だがゲーム機とスマホゲームを得意としている。
中国の初期のスマホゲームは韓国製の模倣で、日韓や欧米ゲームがヒットするとすぐ似たようなゲームを出していた。
その質は最初低かったが徐々に向上し、今では本家よりクオリティが高いものを出すようになった。
家電や自動車と同じ事が起きていて、もう韓国のゲーム産業は中国に勝てなくなっている。
中国ゲーム産業をけん引しているのはテンセントで、ゲームだけではなく中国のネット業界のリーダー的存在です。
テンセントは最初韓国製ゲームの中国版を配信していたが、見る間に独自ゲームの大ヒットを飛ばした。
こうして韓国製ゲームは中国市場から駆逐され、今や斜陽産業になっている