アメリカではネカフェやカプセルホテル難民もホームレスに含めている
路上生活者とホームレスは違う
コロナ流行前のアメリカには約60万人のホームレスが存在したが、彼らは今どうしているのでしょうか。
その前に日本とアメリカではホームレスの定義が違い、日本政府は路上生活者だけをホームレスとしている。
アメリカでは路上生活者以外にも、シェルター生活者や車上生活者、知人の家に居候している人も含めている。
もちろんネットカフェ的な施設で寝泊まりする人もホームレスなので、非常に範囲が広い。
日本もネットカフェやカプセルホテルで宿泊し家が無い人を数えたら、少なくとも数万人はいるでしょう。
この違いを考慮しても現在の日本で路上や公園で生活している人は車上を含めても少なくなりました。
1995年頃から2010年頃までは東京、大阪などで路上生活者が非常に多く、ブルーシートのテント村がそこら中にあった。
その後雇用の改善や生活保護など救済制度の充実などがあり、2021年の路上生活者は3824人に減った。(厚労省)
アメリカでは例えばアリゾナ州フェニックスでは約7500人の路上生活者が確認されている。
シリコンバレーに近いサンフランシスコでは3万5000人の路上生活者が確認されている。
そのシリコンバレーでも少なくとも数千人が、路上生活や車上生活をしている。
アメリカは日本と違い車に優しい社会で、巨大スーパーの駐車場や公園、空き地で車上生活しても文句を言われないという。
路上生活者への支援は1ドルもなかった
ニューヨーク州の路上生活者は4000人弱だが、シェルターなどで暮らすホームレスが8万人前後もいる。
アメリカの大都市では路上生活者は珍しい存在ではなく、100万人都市なら数百人から数千人は居る。
トランプ政権とバイデン政権は全国民1人当たり100万円以上の給付金を配ったが、ホームレスには渡ったのだろうか?
日本の某新聞によると、ほとんどのホームレスは受け取る手段がないため、コロナ支援を受けなかった。
アメリカはIDで全国民を管理し銀行口座も把握しているので、トランプ政権は手続きなしで一瞬で全国民に約10万円を配っていた。
羨ましい限りですが路上生活者はIDを持たず銀行口座もないので、受け取る手段がなかった。
それに米政府の支援の多くは失業給付金や休業手当のような形で支払われたので、正規に就職していないと貰えなかった。
日本政府の支援もそうだが「コロナで所得が減った人」だけ支援し「最初から収入が無い人や変わらず低所得の人」は支援していない。
多くのホームレスは受給権利がある事すら知らされず、存在しない人間のように扱われた