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平和主義者が危機を起こすウクライナ

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独裁者が現れ平和主義者が独裁者を助ける
昔のドラマの再放送のようです
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「戦車よりパンを!」

ドイツは1939年9月1日にポーランドに侵攻し、ロシアは今月中にもウクライナに侵攻すると予想されている。

この2つには多くの共通点があるが、重要なポイントは欧米主要国が見て見ぬふりをした事でした。

特に米英仏の平和主義は事態を悪化させ、ドイツの戦線を全欧州に拡大させる原因になった。


1933年にに国家社会主義ドイツ労働者党が与党になると、翌年ポーランドと不可侵条約を締結した。

プーチンも最初ウクライナと友好的な政策を取り、親ロシア政権を樹立させたが2014年の政権で親米政権になった。

国家社会主義になったドイツは領土拡大を目指し、1938年にオーストリア併合、1939年にチェコスロバキアも事実上併合した。
ドイツ本国と第一次大戦以前のドイツ領だったダンツィヒはポーランドで分断されていて、ポーランド自体は大戦前はロシアとドイツに分割統治されていた。

ウクライナもまた所有権を巡って千年以上の争いがあり、冷戦時代は共産圏、冷戦後はロシアとアメリカが自国に取り込もうと争っている。

当時ポーランド問題を深刻化させたのが米英仏の平和主義者で、1929年のNY株大恐慌で全世界が不況に陥っていた。
軍備よりパンを寄こせというわけで米英仏は軍備を縮小して、ドイツとの衝突を回避しようとした。

その為オーストリア併合やチェコスロバキア併合を黙認し、ドイツ首相は「ポーランド侵攻も見逃すだろう」と考えた。

イギリスは「ただちにドイツを叩くべし」という強硬派チャーチルを閑職に退け、平和的外交を展開した。

平和主義のパラドックス再び

フランスはドイツ軍が国境を突破してパリ侵攻した日、有給休暇をめぐって議会が対立し政府がなかった。

もちろんドイツはその隙をついたわけで、ここでも「戦車よりパンと休暇を」という平和主義者が危機を作った。

ロイターなどの報道によるとロシア軍は2月初めに侵攻に必要な兵力の7割を国境に集結させている。
米高官は「数日中か今月中に侵攻が開始される可能性が高い」と話しているが、大半のアメリカ人には他人事です。

アメリカではコロナによる死者が100万人に近づいていて、遠くの紛争に関わりあいたくない。

それでも米政府はNATO軍に対してウクライナ防衛の為に兵力結集を呼び掛けた。
アメリカなどが数千人ずつ派兵して数万人を集めるが、古今東西こんな寄せ集め集団が強かった事が無い。

ウクライナに最も近い大国のドイツはやる気ゼロで、兵器を輸出して欲しいというウクライナの要請にヘルメット5000個を送り付けた。

おそらく今回のNATO軍は弱いが、米英仏などの正規軍がウクライナ各地を守備すれば、ロシア軍はそこには攻め込んでこない。
「今日はイギリス兵数百人、アメリカ兵数百人が戦死」というニュースが流れれば、米英独仏VSロシアの戦争に発展するからです。

最悪なのは米英仏がロシア軍との衝突を恐れてウクライナ領に入らない事で、ロシア軍は何の抵抗も受けずウクライナを占領するでしょう。

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