世界で通用する会社はそう多くない
昔の日本企業は都道府県か下手すると市町村ごとに縄張りがあって、多数の企業が共存していました。
例えば戦後の日本には300近くのバイクメーカーがあったが、今残っているのは4社だけです。
その4社も海外生産がほとんどで、日本で販売するバイクはベトナム製とか書いてあります。
それで品質が低下したかというと、80年代や90年代のバイクブーム時より遥かに耐久性や信頼性が向上しました。
現在淘汰が進んでいるのはカメラメーカーで、ソニーとキヤノンは存続するとして他は全て撤退や統合する可能性があります。
スマホ登場によって高価格な一眼カメラ以外の安いカメラは、存在する意味がなくなってしまった。
自動車メーカーも昔は10社以上あったが、確実に存続すると言えるのはトヨタ1社だけでしょう。
マツダ、いすゞ、三菱、日野は残念ながら消える候補、スバル、スズキ、ダイハツも将来は不透明です。
新しい技術は古くなり、成長産業はいつか斜陽産業になるのでどんな産業もそうなります。
航空産業も一時安価なLCCが雨後の筍のようい生えたが、今存続してるのは日航と全日空の関連会社だけです。
携帯電話やスマホは多くの国内メーカーがあったが、今は「iPhoneとその他」になっています
パソコンは日立やシャープや東芝PCがあったが、今はほとんどが撤退しました。
テレビ局だけが日本政府に守られている
こうなったのはインターネット普及や世界貿易の拡大で、全世界で通用するものしか残れなくなったからです。
もしインターネットという情報がなく貿易も制限されていたら、今も日本人の多くは日本製のガラケーを使っていたでしょう。
日本のネット界にも以前は色々なポータルサイトがあったが、今はヤフーとグーグルの2強という感じです。
世界で最も優れたサービスや商品が適正価格で使えるのに、わざわざ無名の劣ったサービスを使う人は居ません。
OSはウィンドウズとグーグル、アップルの3強で入り込む余地なし、SNSはフェイスブック、ツイッター、ピンタレスト
動画サイトはユーチューブが強く、ライバルが登場しても世界の大手は3社くらいに収れんするでしょう。
こんな風に日本が強い分野があったとしても、強者として残れるのは多くて3社という時代になっています。
例えばペイペイのような通貨決済が流行ると数十もの企業が参入するが、10年後に利益を出せて残るのは3社以内です。
シェアカーでもシェアサイクルでも、数十社が平等に利益を得られるような時代ではないです。
こんな中でおかしいのはテレビ業界で、民放5社が並び立ち誰も望まないNHKは国から受信料と言う税金徴収を認められている。
新聞社ですら全国展開をやめたり廃業が噂される時代に、テレビ5社1団体は優遇され過ぎている
その余計な費用は結局国民が払わされ、料金を取ってつまらない番組を強制的に見せられる