欧米で売れたのは、他メーカーが半導体不足で納車できなかったという理由もあった
画像引用:https://www.motortrend.com/cars/hyundai/santa-fe/
アメリカと欧州で大幅増加
韓国の現代自動車は最近アメリカや欧州で売れているが、中国や本国での売れ行きは微妙で日本では販売していない。
ヒュンダイは最近日本に再進出を決定し、EV車をネット販売する事にしている。
日本でのブランドイメージは微妙だが、例えば2021年の世界ラリー選手権WRCではメーカー別で2位になっている。
と言っても出場メーカーはトヨタとヒュンダイの2社だけだったが、ヒュンダイは3勝を挙げている。
欧州でのヒュンダイのシェアは向上していて2021年は販売シェア8.7%、BMWを抜いて4位だった。
アメリカでも売れていて、ホンダを抜いて米国市場5位に上がったのが大きな話題になりました。
欧米市場ともに前年比20%以上の販売増加で、販売の多くは比較的低価格なエコカーだった。
特にEVでは日本車を凌ぐラインアップを揃えていて、ハイブリッド重視の日本車の穴を埋めている。
とはいえ欧州でも米国でもEVよりハイブリッド車が売れていて、ハイブリッド車の多くを日本車が占めている。
欧米での成功を受けてヒュンダイは日本市場に再進出を決め、日本メーカーが軽視しているEVを販売する。
日本では新車販売の半数をハイブリッド車が占め、残りを軽自動車が占め、余った何割かを他の全車種で奪い合っている。
EVの需要はどこかにある筈ですが、どこにあるのかは誰も知らない。
半導体不足で欧米シェア拡大
本国ではキア、ヒュンダイ、ジェネシスの現代グループが圧倒的シェアを得ているが、コロナや半導体不足で17年ぶりの低生産だった。
問題は中国で2021年販売台数は38万台、市場シェア1.8%、20年と比較して販売台数は23%減少した。
韓国車全体の中国でのシェアは前年比30%減少、トヨタは9年連続で販売台数を増やし日本車全体でも売れていた。
中国では世界の中でもEVが売れている国で、本来ならヒュンダイのEVがもっと売れてもおかしくない。
だが中国はまだバブルの最中で、富裕層はテスラやトヨタやドイツの高級EVを購入している。
ガソリン車も同様に高級志向だし、100万円以下の低価格EVは中国メーカーががっちり抑えている。
不振の原因とされるのはブランドイメージの低さで、中国では「安かろう悪かろう」と思われている。
欧米では日本車より安く中国車より高性能が売りだったが、中国では成功していない。
欧米で売れた理由も半導体不足で他のメーカーは予約があっても納車できず、「やむをえずヒュンダイにした」人たちが居た。
今後も欧米での好調が続くかは不透明です