ソ連はきれい事を言いながら勢力を拡大した
画像引用:https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/bluebook/1992/h04-3-4.htm 第3章 各地域の情勢と日本との関係 第4節 旧ソ連
ロシアの手法がソ連にそっくり
バイデン米大統領は2022年2月18日、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻を決断したと断言した。
米情報機関などから確信を持つに十分な情報を得ていると話し、事態が切迫しているとの認識を示した。
ロシアは2月15日に「国境付近から部隊を撤退させている」という映像を流したが、これは相手を欺くための情報だった。
ホワイトハウスによると映像に映っていた部隊は撤退するのではなく、逆にウクライナとの国境の方に向かっていた。
撤退報道の後にはロシアからウクライナに侵攻しやすいよう、新たな橋を架けたのが衛星画像で確認されている。
衛星画像は他にも国境付近に展開する多数のヘリコプターやSu30等とみられる戦闘機、多数の戦闘車両などが写っていた。
新露勢力が支配している東部ウクライナでは、ロシアへの住民避難が開始されたが、彼らは2度と故郷に帰る事はないでしょう。
チェルノブイリ事故では住民は一時避難と騙されてペットなどを置いてバスに乗り、永遠に帰還が許されなかった。
旧ソ連時代から国民を統治する方法として住民の移住が用いられ、移動させることでコミュニティや民族意識、連帯や反抗心を破壊してきた。
今回も実際に戦闘に巻き込まれる危険がある訳ですが、ロシアにとって「東部ウクライナの帰属意識を持つ住人」は邪魔でしかない。
新露派占領地区のドネツク州とルガンスク州はそれぞれ「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を名乗っている。
こういう手法もソ連が散々使ってきた方法で、表向き独立とか民族主義を言いながら、ソ連の一部に組み込んで来た。
中国はロシアに加担しないだろう
ロシアは現在CSTOという集団安全保障条約を結び、旧ソ連圏など6か国が加盟している。
一見するとNATOに似ているがCSTOは協力関係にすぎず、加盟国が攻撃されても参戦義務などはない。
NATO加盟国は30か国で加盟希望国は20か国、ウクライナも加盟希望国として認められているので、準加盟国とされている。
NATOは加盟国のどれか一国が攻撃されると、他の全ての加盟国は参戦義務があり、中立などは認められていない。
NATO50か国のGDPをすべて合わせると全世界の4割を超え、日本などアメリカの同盟国を含めれば5割に達する。
CSTOの経済力は全世界の5%以下というところで、中国1国で世界のGDPの15%占めている。
もし中国がロシア側で参戦するとNATOは危うくなるが、どう考えても中国は参戦しないでしょう。
理由は単純に戦えば負けるからで、古来から中国は圧倒的に優勢でない限り戦わないし、それですら勝率は良くない。
中国軍が大きくても弱いのは中国人が最も良く知っているので、掛け声は大きくても実際は逃げ腰に終始します
するとロシアは孤立無援で全NATO相手に戦う事になり、実際にNATOが参戦したら勝ち目はない
プーチンはNATOは参戦せず、ロシアによるウクライナ占領を黙認すると考えているでしょう