2014年にロシアはクリミア半島を住民投票の後併合した
今度も同じ事をします
画像引用:https://tanakaryusaku.jp/2014/03/0008959 田中龍作ジャーナル _ 【クリミア発】 住民投票 「暮らし向上」 「スターリン時代の再来心配」
まとまらない西側、虚をつくロシア
イタリア政府は2月15日、ドラギ首相がウクライナ大統領と電話会談しウクライナの領土保全と主権を支持すると述べた。
だがその舌の根も乾かない2月20日、ドラギ首相が「対ロ制裁に参加しない」可能性を示唆した。
アメリカはロシアから天然ガスを輸入している欧州に、輸入をやめるよう要請していて、EUは天然ガス輸入を減らす方針です。
だが天然ガスをロシアに依存していたドイツやイタリアでは、既にガス代と電気代が2倍に値上がりしている。
ドイツはウクライナ危機が顕在化して以来何かにつけてロシアを擁護し、制裁に反対している。
イタリアもまた制裁対象からエネルギーを外すべきだと言っていて、それでは制裁の意味をなさない。
ロシアの輸出品は資源と農作物なのでこの2つを買わなければロシアは外貨が底をつき、いずれ破産する。
だがドイツやイタリアが喜んでロシア産の天然ガスを買えば、ロシアはそのお金でウクライナに侵攻できる。
第二次大戦でドイツは同盟国日本に無断で次々に侵攻し、イタリアは最後に裏切って出て行った。
NATOを崩壊させるのもやっぱりこの2か国なのではないかと考えざるを得ない。
イタリアのドラギ首相はプーチン大統領と電話会談した時「イタリアにだけ天然ガスを送っても良い」と言われたと語っている。
ドイツのショルツ首相もモスクワを訪問していたが、やっぱり自国の天然ガス確保が目的だったかも知れません。
裏切る可能性がある3か国
フランスは主要エネルギーが原発であり、ロシアへのエネルギー依存が少ないので、対ロ制裁に積極的とみられる。
先日マクロン大統領は、新たな原発を6基から10基以上建設する構想を発表していました。
ロシア議会では先日、東部ウクライナを国家として承認するよう政府に要請したが、2月20日にプーチンは2地域の独立を承認すると表明した。
プーチンは「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」の平和を維持する為ロシア軍の派遣を命令し、今頃ロシア軍は国境を越えてウクライナ東部に侵入している。
今後ロシアは両地域で住民投票を行い、全住民がロシア編入を希望したとして東部ウクライナをロシア領にします。
プーチンはウクライナ政府を「アメリカの傀儡政権」と呼んでいて、ウクライナ本土に侵攻する意欲も示している。
NATO軍の動きはゆっくりとしていて、ウクライナ本国でなく周辺国で待機していて、これではロシア軍を防ぐのは困難かもしれない。
アメリカは経済制裁を決定し日本も加わるが、韓国、ドイツ、イタリアは制裁に加わらない可能性がある。
今後ロシア軍がウクライナ本国を包囲する形になり、この3か国はどちら陣営につくのか選択を迫られる