1990年湾岸戦争の多国籍軍、これだけ集まればロシアは謝罪して撤退するしかない
だが今回は対ロ制裁すら反対している国がある
画像引用:https://rekisiru.com/14144 湾岸戦争をわかりやすく解説!勃発原因や戦時中の様子も紹介 – レキシル[Rekisiru]
ロシア軍が進撃を開始
2022年2月22日、なぜか猫の日にロシア軍は東部ウクライナを国家承認しロシア軍を派遣すると発表した。
侵攻ではなく平和維持活動だそうで、東ウクライナ国の住民がウクライナから攻撃を受けたので守るのだと言っている。
ロシアは西側の対応を見ながら出方を決めていて、今回もイタリアとドイツが対ロ制裁に反対した瞬間に、東部ウクライナ派兵を発表した。
これに先立つ数日前、ドイツは対ロ制裁に反対し、イタリアは制裁からエネルギーを除外するべきだなどと言っていました。
NATOは加盟国30か国で希望国20か国、EUだけでも27の加盟国があり、全ての加盟国の合意をまとめるには何年もかかるでしょう。
リーダーに全員が従うなら即時決定できるが、アメリカの力が相対的に衰えたので、アメリカの制裁要請に従わなくなっている。
こうした足並みの乱れをプーチンは見逃さず派兵を決定し、案の定西側諸国は一致した対応ができずにいる。
バイデン大統領はホワイトハウスで演説し、「ロシアがウクライナ侵攻を始めた」と宣言した。
バルト海諸国に米軍を増派すると発表、同時にロシア国債を制裁し、西側からの資金調達を不可能にすると発言した。
注目されるロシアからドイツへの天然ガスパイプライン「ノルドストリーム2」をドイツ政府は承認しない姿勢を示した。
欧州連合(EU)と英国は対ロ制裁を発表したが、ロシアの2大銀行であるズベルバンクとVTBが制裁から除外されていた。
おそらくエネルギー確保などの利害関係から除外したが、アメリカは2大銀行の取引停止も求めるでしょう。
西側がまとまらなければロシアはソ連になる
西側諸国がまとまるにはまだ時間がかかり、それまではロシア有利に進むかも知れません。
かつて1990年にイラクのサダムフセインがクウェートに侵攻し、ブッシュ(親)大統領は全面戦争を宣言し第一次湾岸戦争が開始された。
イラクのクウェート侵攻が90年8月2日でアメリカのイラク攻撃が91年1月17日、およそ5か月半を準備に費やした
37か国が多国籍軍に参加したが日本は参加を拒否したので、同盟国ではないと名指しされ、その後「米軍は尖閣諸島を守らない」と公言される原因にもなった。
当時のイラクの国力と現在のロシアは大して変わらないが、ロシアは核兵器を保有しているのが違う。
だがもしNATOの全加盟国とアメリカの全同盟国が多国籍軍を結成し、ウクライナ全域に攻め込めばロシアは何もできません。
実際に戦えば廃墟になるのはロシアのほうなので、ロシアは「すいませんでした」と言って帰国するほかない。
問題は西側諸国がまとまるかどうかで、反対続出で制裁すら出来ないようでは、ロシアは易々とウクライナを占領します。
ウクライナ占領後はもっと東欧に手を伸ばし、中央アジアや極東でもソ連の覇権を取り戻そうとします。