きっかけはあの逃走犯?
以前から自転車で長距離旅行や日本一周する若者が居たが、コロナ以降再びそうした旅をする人が増えている。
自転車でなくてもバイクや車でも良いし、車中泊で日本一周する人も多い。
増えた理由は道の駅など環境が整備されたのが大きく、道の駅に行けばトイレや屋根があり休憩できる。
平野部の多くの道にはコンビニがあり、立ち寄れば食料などを購入でき、トイレ休憩もできる。
以前はこうではなくコンビニ店舗が激増し始めたのは1989年のバブル全盛期からで、この年初めて1万店を超えた。
コンビニ以前の個人店舗ではトイレを借りれるかは店主との交渉次第、店で何を売っているかも運しだいでした。
道の駅が各地で増え始めたのは90年台半ば、あの阪神大震災やオウム事件があった1995年以降でした。
道の駅は1991年に試験的に開始されたが、この手の役所プロジェクトとしては例外的なスーパー大ヒットになった。
その始まりは竹下内閣で始めたふるさと創生事業で、各市町村に1億円を配って使い道は自由とした。
大半の村は金塊を買ったり宴会で使うなどして泡と消えたが、もう少しましな使い方をしようというのが道の駅につながった。
従来道路わきに休憩所やトイレや公園があったが、汚いトイレがあるだけで立ち寄りたくない場所だったと思います。
現在はトイレと休憩スパース、公園、売店、食堂などが一体化されているところが多く、車中泊で止まる人が多い。
人生を間違えた若者と聖地
実は道の駅はテントや寝袋を持ち込んでベンチなどで寝る事も出来(施設によって違う)、自転車で道の駅を辿って日本一周した人もいる。
2018年8月に大阪府警富田林署から脱走し、ぬすんだ自転車で日本一周の旅をしていた某30歳が最後に立ち寄った道の駅が聖地のようになっている。
道の駅「ソレーネ周南」で逮捕されるまで元被告は49日間、他の自転車旅行者とともに「日本一周を目指す若者」として行動していた。
大阪富田林署の接見室から逃走後、自転車を盗んで淡路島を一周し、瀬戸内しまなみ海道を通って四国入りした。
愛媛県庁を自ら訪問してお勧めルートを聞いたり、「日本一周中」と印刷したプレートを作ってもらっていた。
四国では自転車お遍路さんとして住民に親切にしてもらい、一緒に行動する日本一周仲間もできるなど楽しくやっていた。
捕まったきっかけは道の駅の売店で万引きした事で、働いていなかったので金には困っていたようです。
最近ユーチューブなどでは、ウーバーイーツとしてバイトしながら日本一周した若者がいて、都市部で滞在して金を作っては移動する。
若くなくてはできないが、こうしてバイト野宿しながら日本一周するのが小さなトレンドになっている