売れているような気がするテスラ
テスラは日本での販売台数を公表していないが最近国交省が発表した資料によると、合計1万1425台だった。
最初に輸入された2014年7月7日から2022年1月26日まで全モデルが改善対象車になったため、正確な数字が分かった。
テスラは2021年に世界で年間93万台も売れたが、日本ではまったく売れていなかったのが分かります。
2020年の販売台数49万9550台に対して21年は約1.8倍の93万6172台、022年1月から3月は30万5407台で前年比70%増でした。
前年比大幅増ではあるものの前期比つまり21年最終四半期と比べると433台減少し、伸び率はゼロでした。
テスラは毎年第一四半期は前年比伸び率ゼロで、最終四半期で大きく販売が伸びるのが特徴となっている。
だが「今回は本当に伸びが止まるのではないか」という噂が囁かれ、投資家の不安を呼び起こしている。
テスラの株価は2021年11月に1228ドルだったが、2022年2月に764ドルまで下落し、1000ドル超に急騰した。
急騰は株式分割による上昇で、企業価値の評価としては下落したと考えていい。
投資機関やイーロンマスク本人もテスラ株を売却する動きを強めていて、いくつかの逆風にさらされている。
逆風の一つはライバルが増えた事で、今や全世界の全ての自動車メーカーがEVを開発し発売を計画している。
2021年に電気自動車(EV/PHV/PHEV)は649万5388台販売されたので、テスラの市場シェアは14.4%でした。
日本でEVが売れないのはコストが高いから
テスラ・ロードスターが発売された2008年のシェアは、量産の高速道を走行できる自動車としては100%でした。
テスラの販売・生産台数は年60%も増え続けたが、EVの生産台数はもっと急速に増えたため、テスラのシェアは縮小している。
テスラが販売するEVは高級で高性能だが、世界にはもっと多様な特徴を持つEVが欲しい人も居ます。
例えばモデル3は350万円という触れ込みだったが実際には500万円以上で販売されていて、もっと安価にするとチープになってしまう。
プリウスが300万円以下で買えるのを考えると、日本でテスラを買うのはとても特殊な人だと思います。
日産リーフは350万円程度で販売されていて、高級でも高性能でもないが安い事は安い。
そしてEVより一般的なハイブリッド車の方が、維持費を含めたほぼ全ての点で優れています。
EVは全ての部品が専用設計なので交換部品や修理代が異常に高く、バッテリーを交換するとリーフで80万円、テスラでは250万円します。
プリウスの場合1万キロ走行するのに500Lのガソリンが必要で、1リッター180円で計算しても年間9万円に過ぎません。
EVの場合1万キロ走行で約4万5000円とされているので、燃料代の差は年4万5000円しかありません。
これは自宅で充電した場合で道の駅などにあるEVスタンドで充電すると高くなり、ガソリン車ならどこで入れてもあまり変わりません。
自動車の費用を節約したい人には軽自動車という選択肢があり、燃費はプリウスより悪いもののあらゆるコストが安い。
こうして考えると今後も日本でEVが売れるかは疑問です