グローバル世界では金だけが唯一の価値観で倫理観や主義は問われなかった。
それがロシアを利してプーチンを誕生させた
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自由な世界は幻想だった

ロシアによるウクライナ侵攻によって1990年代から拡大してきたグローバル化が終わると言われています。

世界的な投資会社や経済学者、エコノミストらがそうした認識を示していて、世界は変わると予想されている。

グローバル化とは国境を越えてあらゆる物やサービスや人が自由に移動する事で、国境が存在しないような世界です。

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そこではコスト増でしかない関税も撤廃されるか最小化されるので、国がなくなり世界が一つになったような錯覚を受ける。

例えば中国やベトナムは共産主義国で日米は資本主義だが、そんなのお構いなしにコストが安い国で生産し、高く売れる国で販売しました。

妨げる要因は何もなく、企業は単純にコストと売上だけを計算し、投資家は投資すれば必ず株価が上がる世界を楽しんだ。


そんな世界をひっぱたいたのは2020年の新型コロナ流行で、半導体が不足し輸送や流通が大混乱しました。

今まで自由だった人の移動は大幅に制限され、コロナが流行している国からの入国を拒否する国が増えた。

2019年冬まで世界各国は観光客が何人来たかを競っていたが、20年春には一斉に中国人観光客をシャットアウトした。


コロナがまだ収まらないうちに自由世界をゲンコツで殴りつけたのはロシアで、ウクライナに侵略戦争を開始した。

ロシア軍は占領した都市で『占領後に』数十万人の民間人がなくなったのが分かり、世界はナチスの再来に驚愕した。

そんなのは戦前の劣ったシステムが作り出した怪物で、21世紀の進んだ人類には関係ないと考えられていました。



グローバル主義がプーチンとロシアを産んだ

欧州各国はエネルギーの50%近くをロシアに依存しているが、1990年の冷戦終結時にはゼロ%でした。

誰もロシアでヒトラーが登場しナチス化すると考えておらず、ドイツはパイプラインでもっと依存度を高めようとしていました。

それはロシア産天然ガスや石油や石炭の価格が安かったからで、最も効率の良い輸入先を選んだだけでした。


グローバル化は「進化した人類に戦争や政治リスクは無い」のを前提にしており、だから共産主義のベトナムや中国も資本主義国と同じように扱った。

だがロシアのウクライナ侵攻によって人類は進化しておらず、80年間と同じように政治や戦争リスクがあるのが分かった。

実際には今までにもこうした危機は存在していたが、人々はウイグルやシリアやイラクや北朝鮮や香港の出来事を、見ないようにしてきた。


先進国は遅まきながら自国とかけ離れた政治システムの国を警戒し、供給拠点としての価値を見直そうとしている。

例えば10年ほど前に先進国ではBRICs(ブリックス)が次の超大国になるともてはやされていました。

BRICsはブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa)の5か国だが、良くもこんな国々をチヤホヤしたものです。


この5か国にまともな民主主義や資本主義制度は無く、今も遅れた社会制度の下で運営されています。

間違った社会システムの国の多くは独裁者が統治しており、いつヒトラーやプーチンが現れるか分からない。

そうした国々もグローバル化の恩恵を受け先進国と同じように扱われたが、そんな制度がプーチンとロシアを生み出した。