民間軍事会社で訓練を受けた元兵士は、国際市場で高い需要がある
画像引用:https://warsawinstitute.org/awakening-private-military-companies/
ウクライナに志願した民間人の正体
米国防総省報道官はは2022年4月29日、アメリカ国民が戦闘目的でウクライナに入国しないよう警告した。
元海兵隊員ウィリー・ジョセフ・キャンセル(22)が28日になくなったと報道されたのを受けて急遽会見した。
キャンセルさんは3月にウクライナに渡航し民間軍事会社として戦闘に参加したが、4月25日頃なくなり遺体は収容されていない。
キャンセルさんには妻と0歳の子供がいたが、人を助けたいと自分からウクライナ入りを希望した。
ウクライナ政府はこうした志願兵を広く募集していて、1万人以上が世界各国から参加したと言われている。
中でも注目はアメリカなどの軍事会社で、対テロ戦争でもアフガンやシリアやイラクで活躍していました。
特に米軍が公式参戦していない戦争で、米軍の軍事顧問らと共に現地入りし、実際にはアメリカ軍のように戦っていた。
今回のウクライナ戦争でも北部で市長が拉致された時に、アメリカの軍事会社が奪還に成功したと報じられた。
ロシアにも民間軍事会社が存在し、ウクライナではロシア軍と共に行動し、占領した都市で住民に多くの被害を出したとされている。
ロシアのような国は「民間」を隠れ蓑にして実際には特殊部隊を派遣し、ウクライナ東部やクリミアで武装勢力を指導した。
ロシア軍との仲介役になって兵器を調達したり、住民投票で住民が賛成票を入れるよう監視や強制もした。
英国防省によるとウクライナ東部で22年3月に、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」の兵士が確認されていた。
ワグネルはシリアで現地兵を雇用して、即戦力としてウクライナに投入したが、彼らには「人道、人権」の考え方が一切ない。
世界の軍隊は『民営化』が進んでいる
現在欧米諸国はウクライナに多額の経済支援をしているが、政府はその一部を民間軍事会社による傭兵に転用している。
例えば民間軍事業界の専門サイトでは「日給最大2000ドル、ボーナス在り、経験者と多言語能力募集」のようにトラック運転手募集のような求人が並んでいる。
報道ではロシアはシリアやロシア国内で月給5万円から7万円で募集し、欧米などよりかなり安い。
能力が高い人は給料が高い方に集まるので、ロシアに集まる傭兵はかなり質が低いと見て間違いない。
米軍事会社によると、今世界の軍事会社業界ではウクライナを舞台として熱狂的な需要が発生している。
両軍ともに傭兵や軍事会社を活用しているが、欧米日から資金援助を受けているウクライナが「買い手」として有利だ。
志望する動機はキャンセルさんのように人助けをしたい人から、プロフェッショナルに金を稼ぐ人など様々で一様ではない。
ただ全くの素人が義憤に駆られて志願しても役に立たず、グループとして訓練を受けた経験者のほうが即戦力になる。
すると米海兵隊とか各国の特殊部隊や外人部隊経験者、軍事会社で訓練を受けた元兵士が中心になる。
ウクライナの兵士募集に自衛隊経験者が応募して断られていたが、最初からグループとして行動できる集団でないと使いにくいでしょう。
日本に軍事専門会社はなく、法的な問題もあるので今後も難しいかもしれません。
また一つ日本は世界に防衛分野で後れを取った事になる