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アメリカ不干渉政策のパラドックス

アメリカ・欧州は平和主義気取りで2014年のクリミア併合を見逃した。
小さな悪事を見逃した事で今100倍、1000倍のツケを払わされている
crimea_meug
画像引用:https://vovworld.vn/ja-JP/クリミア半島併合から1年を迎える

見ざる、聞かざる、言わざる

アメリカはロシアのウクライナへの拡大政策を20年以上も見逃し、不干渉政策を基本にしてきました。

アメリカは核を保有していない弱小国に対しては、ささいな事でも大袈裟に騒ぎ経済制裁や軍事力を発動する。

だが核保有国に対しては腫れ物に触るのを嫌がるように「見ざる、聞かざる、言わざる」を通してきた。


北朝鮮やパキスタンはしょぼい核兵器を保有しているが、そうした小国でも核を保有していればアメリカは特別待遇してきた。

ましてロシアはソ連の核兵器と核製造システムを引き継いでおり、公称6200発の核弾頭を保有している。

保有数はアメリカの5500発を上回り、中国は350発、フランスやイギリスは200発程度なので問題にしない。
ただし運搬手段であるミサイルを常時発射可能にしておくのは不可能で、実際に何発が発射可能なのか分からない。

ソビエト連邦が崩壊した時も数千発の核弾頭を保有していたが、大半の発射装置は故障しており打てるのは4発だったという話もあった。

ロシアの核も実際に発射可能なのは10発くらいなのかも知れないが、どれが「当たり」なのかロシアにすら分からない。
ロシアの核運搬装置は弾道ミサイル、巡航ミサイル、超音速巡航ミサイル、爆撃機や戦闘機、潜水艦から発射される各種ミサイルなどがある。

このうちどれが当たりクジかは分からないので、アメリカとしては全て発射可能なものと見なさなくてはならない。

核保有国はほとんどの発射装置が故障していたとしても、核による脅威は保持し続ける。

小さな災いを見逃すと100倍のツケを払う事になる

アメリカはこうしたロシアの状況を知っているが、核を脅威とみなしてロシアのウクライナ政策に干渉しない政策を取った。

ロシアのウクライナへの野心はソ連崩壊直後から始まり、ウクライナはソ連邦を構成する主要国の一つだった。

これをロシア側から見ると「埼玉県が日本から分離して反日国家になったようなもの」だと感じている。
ロシアの認識ではウクライナは日本の埼玉県のようなもので独立する権利なんか無いと考えている。

2014年のウクライナ紛争では親ロ派勢力を隠れ蓑にして参戦したが、実際はロシア軍の特殊部隊がロシア製兵器を使用していた。

親ロ派=ロシア軍はウクライナ東部とクリミア半島を併合したが、アメリカは不干渉政策でこれを見逃し後の大禍を引き起こすことになる。
北朝鮮を見逃すような甘い政策をする度に思うのは、小さな犯罪を見逃す事で大きな犯罪が起き、最初に対応した方が小さな危機で済む。

平和主義者は小さな災いを見逃して平和気取りをするが、それがいつも大きな災いを引き起こし、最初の10倍や100倍の危機を引き起こします。

北朝鮮も核やミサイルを保有する前なら簡単に叩けたのに、それを見逃したのでもう核戦争を起こさないと解決できなくなりました。

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